モンシロチョウは、暖かくなると色々な場所で見ることができるため、長生きなイメージがありますよね。

では実際、どれくらいの期間生きることができるのでしょうか?

今回は、モンシロチョウの成虫の寿命について説明したいと思います。

モンシロチョウ 成虫 寿命

モンシロチョウの成虫の寿命について

モンシロチョウを含むチョウ類は、大きく2種のタイプに分けられるとされています。

1年間に複数の世代が生まれるタイプは「多化性」のチョウ類、1年間に1世代しか生まれないタイプは「1化性」のチョウ類と呼ばれるそうです。

モンシロチョウは多化性の代表的なチョウで、1年間に平均で4~5回発生すると言われ、1年かけて成長する1化性のチョウよりも、個体の寿命が比較的短いと言われています。

平均的なモンシロチョウの成虫の寿命は2週間くらいだと言われていますが、季節によって違いがあり、1年間に発生するすべての世代の寿命は同じではないそうです。

早春に生まれた世代は、幼虫期の餌になる植物が少ないため成長が遅くなり、秋に生まれた世代は、蛹で越冬する期間が長くなるそうです。

逆に、チョウにとって一番快適である春~夏に生まれた世代は、幼虫期の餌も、成虫期の花の蜜も豊富なため成長が早く、すぐに産卵し次の世代に移行するため、寿命としては短いと言われています。

また、オスとメスでも、寿命に違いがあると言われており、メスは産卵をするため、オスよりも比較的長く生きると考えられています。

さらに、暖かい季節と寒い季節でチョウの寿命に違いがあるように、生息する地域によっても違いがあると考えられます。

北海道や本州北部などの気温の低い地域では、発生が1年間に2~3回と少なく、成長も遅いとされています。

逆に、本州南部や九州地方などの気温が高い地域では、発生が1年間に5~7回と多くなり、餌も豊富なため成長が早く、世代交代が早まり、寿命が短くなると言われています。

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まとめ

モンシロチョウは成虫になっては産卵し、それを1年間に何度も繰り返すと言われています。

卵、アオムシ、蛹を経てせっかく成虫になれても、その期間は2週間ほどと短いようです。

よく見かけるチョウなので、長く生きることができるのかと思っていましたが、あっという間に寿命を終えてしまうのですね。

短い生涯ですから、なるべく捕獲したりせずに、静かに見守ってあげたいですね。

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