サトキマダラヒカゲとはジャノメチョウ科に属するチョウの一種とされています。

日本全土幅広く分布しており、離島を除いた日本全土に生息しているとされています。

高山帯や低温の地域を苦手としていると言われており、北海道の生息数は少ないようです。

サトキマダラヒカゲは主に低地の森林などに生息しており、褐色で翅に眼状紋の模様があるようです。

高山帯に生息しているヤマキマダラヒカゲと見た目が酷似していると言われています。

チョウ類の成虫の餌は主に樹液や腐った果実などを摂取すると言われていますが、幼虫のころは、種類によって全く異なる食草を選んで餌としているようです。

成虫のメスはその食草を見分けて、卵を産み付けるようです。

サトキマダラヒカゲの食草について調べてみました。

サトキマダラヒカゲ 食草

サトキマダラヒカゲの食草は笹の葉?

サトキマダラヒカゲの幼虫が食べる食草はタケ類、ササ類だと言われています。

サトキマダラヒカゲのメスは、食草となる竹や笹に止まり、それぞれの葉の部分に卵を産み付けるようです。

孵化した幼虫は、その場所にある葉を餌として成長していきます。

他の竹や笹に移動することは無く、ほとんど卵を産み付けられた場所で幼虫時代を過ごすとされています。

竹や笹の他に、同じイネ科の稲や小麦の葉に卵を産むケースも稀に観測されているようです。

サトキマダラヒカゲのメスは前足にあるとされる感覚器によって、笹や竹から出ている産卵誘引物質を感じ取って判別し、産卵すると言われています。

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まとめ

チョウ類の食草の違いについては、未だ分かっていないことも多くあるようです。

一説によると、それぞれの種類で食草を分けることによって、種別ごとでの食草の競合を防ぎ、繁殖の妨げになることを避けるために、進化したと言われています。

サトキマダラヒカゲも生息する場所が森林部であることから、身近に生息している笹や竹を選んだのではないかと言われています。

他のチョウ類が笹の葉や竹の葉に卵を産み付けることは無いようなので、サトキマダラヒカゲを卵から飼育・観察したい場合は、竹の葉などに産み付けられた卵を持ち帰り、飼育すると良いでしょう。

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