アゲハチョウの幼虫というと、ほとんどの人はアオムシを想像するのではないでしょうか?
しかし、卵から孵化して、すぐにアオムシのような鮮やかな緑色の体色はしていないのです。
では、孵化してから、アオムシになるまで、アゲハチョウの幼虫はどう変化していくのでしょうか。
大きさや体色について調べてみました。
アゲハチョウの幼虫はどのくらいの大きさ?
孵化したばかりのアゲハチョウの幼虫は、体長2mm程度の、とても小さな体をしています。
幼虫は脱皮を繰り返し、1齢~6齢まで成長していきます。
5齢に達するまでにおおよそ4~6週間の期間が必要になります。
1齢では4mm程度にまで成長します。
2齢では7mm、3齢では15mm、4齢では20mm、5齢では35mmと、どんどん大きくなっていきます。
最終的には40mm~50mm程にまで成長して、蛹になります。
アゲハ蝶の幼虫の色は?
幼虫の色が始めから緑色ではないことは少し触れましたが、卵から孵化したばかりの幼虫は、黒色かもしくは濃い茶色をしています。
この色は、卵の状態でも確認することができ、卵が孵化する直前に、黒く変色するのは、幼虫の色が透けて見えるからです。
脱皮を繰り返すうちに、緑色に変色していきますが、1齢~4齢までは、黒や濃い茶色に白い斑点がある体色をしています。
この理由として、鳥の糞の色に擬態しているそうです。
まだ弱く、小さいため、敵に教われないように、鳥の糞のまねをしているということのようです。
5齢以降は、鮮やかな緑色の体色になり、葉や茎に擬態して、身を守るそうです。
食欲も、緑色に変色した後には、より一層増すそうです。
まとめ
生まれたばかりのアゲハチョウの幼虫は、とても小さく2mm程度なのですね。
一見ゴミのように見えますが、それも身を守るために考えられた容姿のようです。
脱皮を繰り返し、成長するにつれて、黒から緑色に変色して、鳥の糞の擬態から、葉の擬態に変わっていくそうです。
自分の身を守るためとは言え、上手に擬態します。
見つけることがなかなか難しいわけですよね。
緑色の幼虫を見つけたら、もうすぐ蛹になる準備ということのようです。