蝶々といえば、幼虫が大きくなるにつれて脱皮を繰り返して、飛ぶ蝶になっていくイメージがありますよね。
クロアゲハは大きい蝶々ですから、普通の蝶々よりも脱皮が多いのか想像してしまいます。
大きい蝶々になっていくのに、どんな脱皮の変身を繰り返していくのか、まとめていきたいと思います。
クロアゲハの幼虫は何回脱皮するの?
クロアゲハの幼虫は、基本的に幼虫から蛹になり、そしてその後、成虫になりますが、脱皮は1回だけではないのです。
実は、幼虫から成虫になるまでに5回も脱皮を繰り返すのです。
また、脱皮の回数ごとで呼び名も違っています。
孵化してすぐの幼虫のことを1齢幼虫と呼び、以降も脱皮をするごとに2齢幼虫、3齢幼虫、4齢幼虫、5齢幼虫と呼び、そのあとに蛹と変化するのです。
クロアゲハの幼虫が脱皮する際の特徴としては、餌を食べるのを止めて、身動きを取らなくなることです。
また、幼虫が頭を下の方に曲げて、首の周辺が膨らんでいる場合、それが脱皮する合図となります。
この時に一つ注意して頂きたいのが、この瞬間、幼虫は非常に弱いという事です。
よって、触らないように注意しましょう。
また、脱皮後の幼虫は脱いだ皮を食べてしまいます。
クロアゲハは、孵化した時は約3~4mmほどの幼虫になります。
見方によっては、鳥のフンのように見えるかもしれません。
基本的には、柑橘類の葉っぱを食べるのですが、まだこの時は葉っぱが硬いと食べる事ができないのです。
そのため、新芽などの柔らかい葉っぱを与える必要があるのです。
また、葉っぱを与えるときに注意しなくてはならないことがあります。
それは、葉っぱを与える前に、濡れたティッシュやコットンなどで1枚ずつ拭くようにすることです。
なぜかといいますと、葉っぱには寄生昆虫の卵が付いていることがあり、もしそれを幼虫が食べてしまうと、寄生され、最悪の場合、命を落とすこともあります。
ちなみに、蝶々が脱皮を繰り返す種類なので、脱皮の期間が短いものはありますが、回数にはそこまで変化はないようです。
まとめ
クロアゲハの幼虫を大事に育てるには、まず大量の柑橘系の葉っぱを用意してあげる事と葉っぱを丁寧に拭いてあげる事がポイントになります。
それだけ、気に掛けてあげないと元気な成虫に育てていけないという事です。
成虫になるまでは、少し根気がいりますが、しっかりと観察しながら育ててみて下さい。