モンシロチョウの卵を観察したことがある人は少ないかもしれませんが、実は、モンシロチョウの卵は、日々成長していくのです。
成長といっても、大きくなっていくのではなく、色が変わっていくのです。
では、モンシロチョウの卵の色がなぜ変化していくのか、調べてみました。
モンシロチョウの卵は色が変化していく?
卵と言うと、ニワトリの卵は白や茶色、ウズラの卵は、茶色に黒い斑点がありますよね。
どちらも、産卵した時と、見た目は変わらないでしょう。
産卵したまま、孵化するまで、卵の色が変わらないものがほとんどではないでしょうか。
しかし、モンシロチョウの卵は、産卵直後から、孵化するまでに、色が変化していくのです。
その理由は、モンシロチョウの卵の殻に原因があります。
モンシロチョウの卵の殻は、とても薄いのです。
薄いという事は、中が透けて見えてしまうのです。
このため、モンシロチョウの卵は、産卵直後に観察すると、白色をしています。
その後しばらくすると、黄色になり、孵化が近づいてくるとオレンジになるのです。
このように、卵の中の成長に合わせて、卵自体の色が変化しているように見えるそうです。
そして、モンシロチョウが孵化して、幼虫になると、今まで入っていた卵の殻を食べてしまうそうです。
この理由は、卵の殻はタンパク質で出来ているそうです。
このタンパク質は、成長していく上で、必要不可欠な栄養素であるため、タンパク質を取り入れるため、食べているそうです。
もう1つの理由として、自分の存在を外部に知られないためとも言われています。
孵化したばかりの幼虫は、まだまだ弱いです。
外敵に襲われないためにも、自分の存在を隠す必要があるからです。
まとめ
モンシロチョウの卵は、黄色だけではなかったんですね。
産卵から孵化まで、卵の成長とともに、色も変化していき、孵化直前には、オレンジになっているそうです。
モンシロチョウを卵から飼育する場合、卵の色に注目すれば、孵化の時期がわかるということです。
せっかく飼育するのであれば、孵化の瞬間も見てみたいですね。