イチモンジセセリの幼虫と成虫の生態とはどんなものなのでしょうか?

また、イチモンジセセリと蛾の区別はどういうものなのでしょうか。

イチモンジセセリ 幼虫

イチモンジセセリとは?蛾?蝶?蛾と蝶の違いは?

体長は2cm程度で翅の色は黒褐色、後翅の4個の白班が綺麗に並んでいます。

捕食は花の蜜を求めて飛び回ります。

5月下旬から羽化し、秋に多くなります。

夏から秋にかけて集団で北上し、秋には集団で南に移動します。

その速さは15㎞~30㎞ともなります。

蛾なの?蝶なの?

翅の色が綺麗なのが蝶で茶色いのが蛾、というイメージがあります。

また、夜活動するのが蛾で、蝶は昼間に活動するなど言われていますが、茶色の蛾に間違われるイチモンジセセリはどんな蝶なのでしょうか。

蛾もイチモンジセセリも同じ「鱗翅目」ですので区別がとても難しいのです。

夜活動するのは蛾で、蝶は昼間に活動するといわれていますが、蛾の仲間には昼間に活動するものが多くいます。

セセリチョウ仲間は薄暗い時間を好んだり、家の灯りなどに群がったりします。

羽を閉じて止まるのが蝶で広げて止まるのが蛾と言われていますが、体温を上げようと蝶も羽を広げて止まるようです。

綺麗羽が蝶で、地味な色が蛾と思われがちですが、昼間活動する蛾には綺麗な模様の蛾もいます。

イチモンジセセリは蝶ですが茶色の地味な色です。

胴体が太いのが蛾で、細いのが蝶と言われていますが、胴体が細い蛾もいますし蛾と蝶の区別はとても難しいのです。

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イチモンジセセリの幼虫

イチモンジセセリの幼虫は、頭部が黒っぽく、胸部と腹部が白っぽいイモムシです。

幼虫のままで越冬し、孵化した後は葉を筒状にして巣を作って中に入っています。

成長すると筒状を大きくし、そこから夜になると周りの葉を食べに出だします。

食草がイネ、ススキ、エノコログサなので、害虫とされています。

その後巣の中で蛹になります。

まとめ

茶色の地味な色をしたイチモンジセセリですが、幼虫時代はイネ科の植物を食することから害虫にあげられています。

成虫になると、夏は群れを成して速い速度で北上し、秋には南に渡る蝶なのです。

あの小さな体で時速15㎞~30㎞にも及ぶと言われています。

イチモンジセセリはその太い胴体や地味な色から蛾に間違われますが、セセリチョウ科の蝶です。

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