イチモンジセセリは渡りをする蝶として知られています。

一体いつ頃どこに行くのでしょうか?

その距離とはどの位なのでしょうか?

調べてみました。

イチモンジセセリ 渡り

イチモンジセセリの渡りについて!

蝶が渡りをすることを知らない人も多いかと思います。

体が茶色の蛾と間違われるイチモンジセセリは渡りをします。

距離は?

イチモンジセセリは渡り鳥のように群れを成して移動します。

飛翔はとても素早く、他の蝶のような優雅な飛び方はしません。

本州、九州、沖縄の公園、河川敷、人家の庭などに見かけます。

毎年南方より世代を繰り返しながら北上し、日本各地で見られるようになり、北海道までも到達することもあるようです。

寒くなると南西へ移動します。

耐寒性が弱いので、できるだけ暖かい場所へ移動します。

その距離は100㎏にも及ぶといわれています。

三河湾伊勢湾に向かうイチモンジセセリや、琵琶湖周辺を渡るイチモンジセセリ、知床半島でも見かけられているようです。

幼虫は害虫とされているイチモンジセセリは、近年その数が減っています。

害虫駆除のための農薬などが原因とされています。

どうして渡りをするのかはハッキリとした原因は知られていませんが、幼虫時代の食草が生えている場所への移動とされています。

速さは?

イチモンジセセリの速さは15㎞~30㎞です。

一挙に移動力のある蝶で、山を越え海を渡る蝶なのです。

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イチモンジセセリの食性

幼虫はイネ、ススキ、エノコログサ、カヤツリグサなどを食性とするので害虫とされています。

頭部が黒く、腹と胸が白っぽい芋虫です幼虫で越冬しますが、寒さに弱く本州中部では越冬できません。

成虫になりますと、様々な花の蜜を吸蜜します。

体長2㎝前後の褐色の腹が太いのが特徴です。

春から秋にかけて多く見られます。

オオチャバネセセリとよく似ています。

幼虫時代はアマガエル、アシナガバチ類に捕食されてしまいます。

成虫になるとスズメやツバメなどの鳥類に捕食されてしまいます。

まとめ

他の優雅な蝶とは異なり、群れを成して速いスピードで渡りをする蝶として知られています。

その生態は今も謎が多く、渡りをするのは幼虫時代の食草を求めて渡りをするといわれています。

しかし、昔は大量に見られていたイチモンジセセリですが、農薬散布などにより、その数は近年減っているようです。

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