キアゲハの蛹の色が急に変化したら、場合によっては寄生虫の被害にあったことを疑う必要があるようです。

もともと蛹の色は様々なので、すべてがそうだとは限りませんが、キアゲハの天敵の存在として知っておくことが必要でしょう。

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キアゲハの蛹の色が変化したけど大丈夫!?

蛹の色の変化については色々な可能性が含まれているため、異常な状態であるかどうかの判断はなかなか難しいようです。

保護色の機能で色合いが若干変わる場合もありますし、羽化が近くなると徐々に黒くなるなど、様々な要因があるのです。

しかし、いきなり全く異なる色に変化してしまった場合には、病気や寄生虫の心配がありますので、蛹の様子を細かく観察してみたほうがよさそうです。

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キアゲハの蛹に寄生する虫がいる!?

ハチやハエの仲間の中には、キアゲハをはじめとする蝶の天敵といわれるものがいます。

これらは卵や幼虫、蛹のそれぞれの段階で寄生しますので、常に注意と対策が必要になるでしょう。

  • タマゴバチ:寄生期間は卵の間のみ。
  • ヤドリバエ:寄生期間は幼虫の間のみ。キアゲハの幼虫が食べる葉に卵を産み、エサごと幼虫の体内に侵入して寄生したり、幼虫の体に直接卵を産みつける場合もある。
  • アゲハヒメバチ:ある程度大きくなった幼虫期に寄生。幼虫の体に直接産卵管を刺して、体内に産卵する。蛹の状態まで寄生した状態で成長し、殻を食い破って羽化する。比較的大きさのあるハチなので見つけやすい。
  • アオムシコバチ:前蛹から蛹化して4日目くらいまでの期間に狙われやすい。体長5mm程度と非常に小さく数も多く、しかも触角で寄生対象を見つけることができるため、防御が困難。寄生された蛹には刺された跡が点々と黒く残る。

キアゲハの蛹にとっての一番の大敵はアオムシコバチということになりますね。

ただし寄生される時期が数日間と限られていますので、この時期だけしっかりと対策をしておけばある程度の被害は防げるでしょう。

また、寄生された蛹の見分け方がいくつかあります。

まずは刺された跡が黒く残っていること、ハチが寄生している場合は蛹の節がかたくなって動かず、中で成長しているハチが確認できることもあるそうです。

ハエの寄生の場合は、蛹の色が黒くなり節が伸びてハリのない状態になるのだとか。

なんだか蛹の様子がおかしいと思った場合の参考にしてみて下さい。

まとめ

蛹になり、いよいよキアゲハに会えると期待していたのに、中から寄生虫が出てきたらかなりのショックですよね。

自然界を生き抜く厳しさを感じます。

こんな思いをしないように、寄生虫の種類や特徴を把握し、適切な防御をしたいものです。

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