日本全土に分布が確認されているダイミョウセセリですが、成虫の翅の模様は大きく分けて2通りのものがあるそうです。

これを関西型と関東型というよび方で区別しているのですが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか?

また、なぜこのようなよび方で区別しているのでしょう?

これにはダイミョウセセリという名前の由来にも関わってくるかもしれないという興味深い説もあるようです。

ダイミョウセセリ 関西型 関東型

ダイミョウセセリの翅について!関西型と関東型の違いは何?

関西型と関東型の違いは、一言でいうと後翅の模様なのだそうです。

関西型には後翅に白い帯のような紋があるのに対し、関東型にはそれが薄いか存在しないという傾向があるのです。

この模様の違いになる境界線は、福井県から京都府にかけて広がる若狭湾東部と中部地方と近畿地方の境界線あたりにある伊勢湾西部付近を結ぶ線という説があります。

この伊勢湾~琵琶湖~関ヶ原~濃尾平野~伊勢湾のラインは『本州のくびれ』とよばれ、気象状況の変化をはじめとする色々な場面において目安となる場所になるようです。

また、『ダイミョウセセリ』の名前の由来が、翅の模様が江戸時代の大名の羽織袴姿を連想させるとか、翅を広げてとまる姿が大名行列に平伏す平民の姿を連想させるという説があることなども興味深いところです。

天下分け目の関ヶ原を境にした戦国大名を、西と東で模様の異なるダイミョウセセリの特徴にあてはめて、関西型と関東型というわけ方で区別したとも考えられるようです。

いずれにしても日本人の気質に合った歴史的趣のある背景ですよね。

この翅の模様については、遺伝的要素が強いということです。

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まとめ

関西型、関東型と区別できるほどの違いで模様に違いがあり、それがちょうど本州のくびれとよばれるラインが境界線であり、ここがまさに天下分け目の関ヶ原であることが非常に興味深いと思いませんか?

ダイミョウセセリの名前の由来も江戸時代の武士の姿や大名行列に平伏す庶民の姿を連想させるものであることも面白いですよね。

このことを知ると、また違った角度からダイミョウセセリを見ることができそうですね。

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