蚕の歴史は古く、紀元前200年ころには機織りが行われていたとされています。
弥生時代の遺跡からは平絹が発掘されています。
害を及ばさない虫は研究面では遅れがちです。
養蚕農家もどんどん減少しています。
宇宙食になるというのは養蚕業者にとっては朗報に違いありません。
蚕を宇宙で食用にする研究がされている!?
その名もシルクナゲット!
近い将来、人類は火星に向けて飛び立ちます。
宇宙船に積む食料には限りがあります。
場所をとらずに、不足しがちな栄養素を確保できるもの。
ゴミが出ないリサイクル可能なもの。
その条件に合うのが蚕の蛹でした。
蚕は世界中で食べられていますし、日本でも、食用にしている地域はあります。
蚕は桑だけを食べて育ちますから、臭みもありません。
例えられるのはナッツの味だと言われています。
豊富な葉緑素を含みます。
元々蚕は昆虫の中で、唯一家畜化されています。
豚や牛や鶏などの家畜を宇宙船に乗せて行くのは容易なことではありませんが、蚕なら、実現可能ですね。
蚕はタンパク質を豊富に含みます。
また卵から蛹になるまでに、わずか三週間しかかからないのです。
宇宙に飼育箱を何段も重ねて持ってゆき、小さなスペースでたくさんの飼育が可能です。
蚕の餌は桑の葉ですが、成長が早いせいか、大量の桑の葉を一度に食べてしまいます。
餌の確保と代用する餌の研究が必要ですね。
桑の木を宇宙船に持ち込むか、餌をペースト状にする方法が考えられます。
蚕の他にも宇宙食の研究がされています。
ドジョウと赤浮き草もそのひとつです。
赤浮き草も場所をとらずに栽培できますし、食材としてのドジョウは調理方法もたくさんありますから、便利で美味しい食材になりそうですね。
まとめ
シルクナゲットは臭みもなく、香ばしくスナック感覚で食べられて、人気も上々です。
研究を重ねれば、優れた食品として期待されています。
蚕は元々漢方薬としても使われていましたし、最近では漢方薬として更なる進化を遂げています。
古来よりある冬虫夏草としての研究が進んでいるようです。
蚕が宇宙食になるのは、もうすぐそこですね。