蚕を食べる国は世界中にあります。
昆虫は重要なタンパク源であり、ビタミン源です。
日本で他に食用として食べられている昆虫は、1番メジャーなのが、いなごの佃煮ですね。
地方によっては蜂の子ご飯も食べられています。
蜂の幼虫の炊き込みご飯です。
他の国の昆虫料理で見かけるのは、葉に包んでの蒸し焼きも登場します。
食用蚕の味と栄養価
食用蚕は桑を食料としています。
蚕自体に特別な匂いはありませんが、食べると独特の臭気がします。
金属質の青臭い匂いで、カナくさいとも表現されます。
茹でたり、煮たり、揚げたりしますが、揚げたものは、臭気が少なく、スナックのえんどう豆のような味がします。
佃煮にしても臭気は残ります。
またヤマガの蚕は唯一、パックにされて、中華食材店で販売されていますが、さらに臭気はきついようです。
軽い食感なので、慣れてしまえば、たくさん食べてしまうようです。
栄養価としては、1番注目されているタンパク質を多く含むということで、例えるなら、カイコ頭で卵1個のタンパク質と言われていました。
最近の研究では、同量の豚バラ肉の14%で、取立てて優秀な栄養価は認められていません。
炭水化物と必須アミノ酸を含んでいます。
ビタミン類も多少は含まれています。
それよりも、昔から伝えられている漢方としての薬効に期待されています。
まとめ
蚕は昔から薬効果を期待され、漢方薬として使われています。
蚕が食べる桑の葉の乳液は血糖値を低下させる成分が含まれています。
蚕以外の昆虫には毒とされ、蚕の葉には虫食いがないようです。
糖類似アルカノイドの成分によるところで、この毒の成分の研究がなされています。
薬としての利用が期待されています。
蚕も葉は食べますが、葉脈は上手に残していますね。
宇宙食で導入を検討されている蚕ですが、こちらはスナック感覚で、大変食べやすいようです。
昆虫を食べることは昔からありましたが、第二次世界対戦中は食料難により、蚕やイナゴも盛んに食べてきました。
一般の家庭でも普通に食用にしてきました。
蜂の子ご飯はある地方では、おもてなし料理として今でも珍重されています。