アゲハ蝶の幼虫が前蛹しだすと、蝶となり飛び立つのも間もなくということですね。
ただ、前蛹はどんな幼虫でも成功するものではなく、なかには前蛹に失敗してしまって蝶となって飛び立てないこともあるといいます。
前蛹はアゲハ蝶が蛹になる前の大切な時期です。
綺麗なアゲハ蝶になって飛び立つ姿を見るためには欠かせない通過点ですから、この時期をうまく過ごせるように前蛹の時期や失敗したときの対策について知っておきましょう。
アゲハ蝶の前蛹の時期は?
アゲハ蝶の前蛹の時期は、大体、卵から孵化して1週間程度経つ頃になります。
前蛹は、大体1~3日程度かけて行われます。
幼虫が前蛹になると、糸を吐いて体を枝などに固定させ、体を縮こまらせてじっとしています。
そして、餌も食べなくなります。
とにかく動きませんから「大丈夫かな?」と心配になりますが、体がきちんと幼虫が自分で吐き出した糸で固定されていれば問題ありません。
幼虫が体を糸で固定させてじっとしているようならそれは前蛹ですから、触らずにそっと見守るのみにしておきましょう。
やがて蛹になります。
アゲハ蝶が前蛹で落ちた!失敗したらどうする?
アゲハ蝶の前蛹で心配なのが、やはり、落ちてしまった場合です。
前蛹で枝などから落ちてしまうというのは、これは失敗にあたります。
このまま落ちたままにしていると蛹になることができませんから、生かすためには人が手を加えて助けてあげなければなりません。
どんなふうに助ければいいのかとうと、前蛹で幼虫がとっていた体勢になるように人工的に固定してあげます。
例えば、紙をまるめて三角錐にしたものを用意します。
この中に幼虫のお尻を下、頭を上にして入れます。
そして、この三角錐にした紙を幼虫の頭が上になるように立てて、幼虫が蛹になるまで固定しておきます。
幼虫が蛹になり表面が固まってきたら、今度は体にフィットするサイズの三角錐に入れ替えて割りばしなどの棒に三角錐を固定しておきます。
この時、必ずお腹側を割りばしにつけるようにします。
そして、三角錐の紙は、蛹のギザギザした部分から上が出るように短めのものにしておきます。
まとめ
前蛹の時期に気をつけたいのが、落ちていないかどうかの確認です。
落ちていたらすぐに拾って三角錐の紙を使って固定してあげましょう。
これで助かる可能性が高まりますから、試してみてくださいね。