蚕の飼育をする時は、蚕の餌となる桑の葉の確保が重要です。

現在では蚕用の人工飼料も開発されていますが、桑の葉で飼育した蚕は人工飼料を食べないと言われています。

桑の葉は蚕にとって唯一の大好物のようです。

この記事では、蚕の桑の葉での飼育方法と、桑の葉の保存方法についてまとめています。

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蚕の飼育に必要な桑の葉の確保はどうするの?

古くから建っている家や田畑の近く、堤防の近く、川沿いの土手や河川敷、公園、学校などです。

近くに農家や畑があれば、その農家の方に聞いてみると教えてくれるかもしれません。

桑の葉をいただく時には事前に許可を貰いましょう。

ただし、蚕は農薬に弱いので、農薬が付着していないかの確認も必要です。

蚕の飼育に必要な桑の葉はどれくらい?

蚕一匹の飼育に必要な桑の葉の目安は、約10枚の50g(一枚を5gとして)ですが、乾燥したり蚕が食べ残した葉は取り出して捨てるので目安よりも多めに用意しておきます。

蚕に与える桑の葉の保存方法は?

  1. 桑の木から採取した桑の葉は、多めの水に30分ほど浸します。
  2. 軽く水洗いをして汚れの取れない葉は捨てます。
  3. 一枚ずつタオルなどに挟んでしっかりと水気を切り、重ねてビニール袋かタッパーなどに入れて冷蔵庫か冷蔵庫の野菜室に保管します。葉の表面が濡れたまま保存すると傷んで変色します。

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蚕に桑の葉を与える時の注意!

葉の表面が濡れている葉や傷んだ葉は、蚕が病気になってしまうので与えないようにします。

蚕が桑の葉を食べる期間

孵化したばかりの蚕の幼虫は、とても小さいのでまだ桑の葉をそれほど食べられません。

最初は小さく切った葉を与えます。

蚕の幼虫は脱皮を繰り返して大きくなりますので、そのつど与える餌の量を増やします。

蚕には「蚕齢(さんれい)」という発育の程度を示す言葉があります。

第一齢…卵から孵化した幼虫。全身に黒い毛が生えていて「毛蚕(けご)」と呼ばれます。

第二齢…最初の脱皮が終わったもの。

以後、脱皮する度に第三齢、第四齢、第五齢と呼ばれ、第五齢が成熟した蚕となり繭を作るようになります。

蚕が桑の葉を一番多く食べるのは、この第五齢です。

繭を作り、蛹(サナギ)となってカイコガとして羽化しますが、羽化したカイコガは餌を食べることはありません。

まとめ

蚕は人工飼料と桑の葉を併用して与えることはできないので、桑の葉を集めることが難しい時は、最初から人工飼料での飼育となるでしょう。

桑の葉の保存のポイントは水切りです。

また農薬のかかった桑の葉は餌にすることはできません。

蚕の一生は約50日ほどと短く、桑の葉を食べるのは幼虫の間のみです。

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