春になり暖かくなってくると、色々なチョウが飛び始めます。

皆さんもよくご存知のアゲハチョウは、その中でも大きくて見た目が派手な感じで飛んでいても目につきますよね。

ところで、よく見てみるとアゲハチョウによく似ているけど、見た目が少し違う種類が飛んでいることがないでしょうか?

これは『キアゲハ』という種類で、成虫は羽の部分に若干の違いがあります。

キアゲハのほうが羽模様に黄色が強く現れていること、そして前肢部分の羽の付け根の模様がアゲハチョウははっきりとしている一方で、キアゲハはぼんやりしているという違いがあります。

さらに幼虫時代は全く異なる模様をしており、アゲハチョウの幼虫が全体的に緑色で頭部あたりに目玉のような模様があるのに対し、キアゲハの幼虫は緑と黒の縞模様でオレンジ色の斑点が並んでいます。

ここではキアゲハの幼虫に注目し、育て方や好みのエサなどについてご紹介していきます。

キアゲハ 幼虫 育て方 温度

キアゲハの幼虫の育て方は?

まずは飼育用のケースを準備します。

エサの出し入れや掃除がしやすい、開け閉めが簡単な広い開け口のものがいいでしょう。

動きの少ない幼虫ですので、それほどの大きさは必要なく、タッパーや小さなプラスチック容器、ジップロックのようなものでも構わないようです。

あまり大きな容器だと幼虫が見つけにくいかもしれませんので、適度な大きさにしておいた方がよさそうです。

また、幼虫は大量の酸素を必要としないので、容器に空気穴を開ける必要はないということです。

キアゲハのエサで入手しやすいのはパセリやセリ、ミツバ、人参葉などセリ科の野菜です。

無農薬のものを準備し、適量だけをこまめに入れ替えたり糞を取り除いたりして、清潔を保ってあげることが大切でしょう。

また、一つの容器に入れる幼虫の数は少なめにし、直射日光を避けられる適度な明るさが確保できる涼しい場所に置くのがいいそうです。

また、自家栽培の鉢植えのエサに直接とまらせて育てる方法もあるようです。

この場合、エサを食べつくしたり蛹になる前に逃走してしまう可能性があるため、網で囲むなどの工夫が必要になりそうですね。

キアゲハの幼虫に適した温度は?

幼虫にとっての適温は21~27℃と言われるようですが、気温に関しては生育時期において特別に管理する必要はないということです。

最低限飼育箱の清潔を保ち、エサを入れておけば幼虫が育つということです。

ただし乾燥を気にして霧吹きなどをしすぎるのは逆効果で、湿度が上がりすぎることによってウイルスが繁殖しやすくなりますので注意が必要でしょう。

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まとめ

キアゲハはアゲハチョウとは別の種類なのですね。

エサの好みも幼虫の模様もまったく異なり、アゲハチョウはミカン科、キアゲハはセリ科の食性を持っていますので、飼育の際には間違えないようにすることが必要でしょう。

時期的にはお子さんの夏休みの自由研修の題材にも適しているのではないでしょうか。

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