キアゲハの幼虫はどのように成長していくのでしょうか。
大きくなるに従い、食欲も旺盛で食草をバリバリと食べつくす勢いのイメージがありますが、具体的にはどのくらいの期間でどのように成長していくのかを具体的にご紹介しましょう。
キアゲハの幼虫の成長時期はどのくらい?
キアゲハの幼虫は孵化してから2週間前後で蛹になるといわれます。
その間に5回の脱皮をするわけですから、めまぐるしい成長を見せてくれるということになりそうですね。
脱皮のタイミングには若干の個体差はありますが、1齢から3齢あたりの若齢期にはわずか1~2日間隔で脱皮をして齢が変わるそうです。
一度の脱皮の度に見た目も大きさもどんどん変化していき、最初は黒くて小さな毛虫だったのが3齢あたりで毛がなくなり、4齢になると緑と黒の鮮やかな縞模様に変化し体長も50mm程度まで成長します。
5齢の時期が一番長い傾向にあり、だいたい4日程度で体を糸で固定した前蛹の状態に入るようです。
夏の時期における平均的な成長の期間を日数でいうと、1齢から3齢までがそれぞれ2日間程度、4齢が3日間、5齢が4日間程度といった具合ではないでしょうか。
キアゲハの前蛹の期間は?脱皮のタイミングは?
5齢に入り蛹になる準備ができた幼虫は、エサを食べなくなり蛹になる場所を探してあちこち歩き回ります。
この時に枝のようなものを垂直に立てておき、前蛹になれる場所を作っておくといいでしょう。
直前には体の中にある未消化の食べ物を体内に残さないよう、最後の糞をしてから前蛹期間に入ります。
体を糸で固定して頭を丸めた前蛹の状態から1~2日後に蛹化といわれる最後の脱皮を行い、全く異なる形状をしている蛹の形になるということです。
まとめ
わずか2週間程度でキアゲハの幼虫は蛹になるのですね。
その間に5回の脱皮を行いそのたびに姿を変えていくのですから、成長を見逃さないようにしたいものです。
脱皮のタイミングには一時的にエサを食べなくなったり動きが鈍くなることもあるようですが、慌てず見守るようにしましょう。