モンシロチョウは、青虫から蛹になる時に繭を作ってまとい、羽化するまでしばらくそのまま静止して過ごします。
蛹でいる期間は暖かい時では1週間から10日位ですが、寒い時では1ヶ月ほど蛹として繭の中に身をひそめるのだそうです。
今回は、モンシロチョウの生態や、繭についてまとめてみました。
モンシロチョウ青虫と繭!
寄生虫には気をつけよう!
モンシロチョウの青虫の状態の時に気を付けなければいけないことがあります。
モンシロチョウの青虫には、寄生する虫がいるのです。
それがアオムシコマユバチという虫です。
モンシロチョウの青虫がある程度成長した段階になると卵を産み付け、青虫が蛹になる少し前にすぐにクリーム色の繭を作ります。
その繭は約2週間で羽化すると言われています。
夏になると、アオムシコマユバチが活発になるので、寄生される確率が高くなり、多くの青虫が寄生されていると言われています。
モンシロチョウの繭は糸から作られる?
モンシロチョウは蛹になる際に糸を吐いて繭を作ります。
蝶の中には、体を固定するために、糸をまきつけるものや、糸でつくった「マユ」で体をすっぽりおおうものもいますが、モンシロチョウの場合は、後者だと言われています。
繭が乾燥しないように、霧吹きで水をかけると、中でむずむずすることもあるようですよ。
モンシロチョウの幼虫は、成虫へと進化するために口から糸を出して蛹になり、自分の身を守っているんですね。
カイコは、繭をつくるときの糸が人間にとって高級な布「絹」の材料になると言われています。
そのため、長い間に改良が進み大きな繭をつくるようになったのです。
まとめ
モンシロチョウは、青虫から成虫になるために、口から糸のようなものを出して繭を作り、蛹になります。
蛹になって自分の身を守っているのです。
しかし、アオムシコマユバチが寄生してしてしまうと、羽化することなく命を落としてしまうこともあると言われています。
アオムシコマユバチもクリーム状の繭を出します。
モンシロチョウの青虫を飼育する際には、アオムシコマユバチに寄生されるのを防ぎ、じっくり観察してみましょう。