本州より南の広い地域に住むアオスジアゲハ。

その名前のとおり、黒い翅に青い帯状の模様の入ったとても美しい蝶です。

都心部でも街路樹の多い公園などであれば、身近に多く見ることができます。

人里離れた自然の多い野山ならともかく、都会でも見ることができるのはどうしてでしょう?

それは、アオスジアゲハの幼虫が、街路樹として植樹されている身近な植物、クスノキの葉を食べて育つからなのです。

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アオスジアゲハを幼虫から飼育するには?

アオスジアゲハの幼虫を飼育するには、まず虫かごを準備します。

幼虫は、クスノキにいることが多いので、まずクスノキを探して、葉をたんねんに探してみてください。

捕まえた幼虫を虫かごに入れたら、次は餌の準備です。

アオスジアゲハの幼虫の餌は何がよい?

アオスジアゲハの幼虫は、クスノキを好んで食べます。

なので、飼育する際には、クスノキの小枝を準備してあげましょう。

幼虫は、食べる葉と、普段過ごす葉を分けて過ごします。

食事が終わると、齧っていた葉を離れて、きれいな葉へと移動するのです。

これは、齧り跡のある葉だと、敵に見つかりやすいからです。

なので、クスノキの小枝は、葉が複数あるものを準備してあげてください。

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アオスジアゲハの幼虫の食草は?

特定の昆虫が餌とする特定の植物のことを、「食草」といいます。

モンシロチョウなどにとっては、キャベツなどのアブラナ科の植物がそれにあたりますが、アオスジアゲハの場合に代表してあげられるのが、クスノキなのです。

アオスジアゲハの幼虫は、クスノキしか食べないの?

アオスジアゲハの幼虫が好む植物の代表はクスノキです。

しかし、クスノキしか食べないわけではありません。

クスノキの他にも、クスノキ科のタブノキやシロダモ、ニッケイやセリなどの葉なども食べます。

まとめ

都市部の公園などでも多く見かけられるアオスジアゲハ。

その理由が、植樹されているクスノキにあったなんて、そして、何気なく通っている道のそばでアオスジアゲハの幼虫がすくすく育っていたなんて、意外でした。

案外気が付かないけれど、自然は身近にあるものだと、街も自然の一部なのだと、アオスジアゲハを通してあらためて気づかされました。

もしも環境が整うなら、幼虫から飼育してみるのも楽しいかもしれませんね。

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