アオスジアゲハは、青い模様が特徴のアゲハ蝶の一種です。
名前のとおり、青いすじ状の模様が黒い翅に映えて、人目を引く非常に美しい蝶です。
その美しさが魅力なのはもちろんですが、クスノキを餌とするために、街路樹にクスノキを植えている都会の公園でも多く見かけることから幼虫の採取が容易であるため、飼育する人も多い蝶でもあります。
アオスジアゲハの活動時期は、4月~10月くらいです。
飼育下にあるアオスジアゲハの場合、活動時期が終わる秋が来たらどうすればよいのでしょうか。
なにか気を付けることはあるのでしょうか。
飼育しているアオスジアゲハを越冬させるには?
アオスジアゲハの活動時期は、およそ4月から10月までです。
その間、卵が孵化して幼虫として過ごし、蛹を形成して羽化するまでが約17日です。
羽化した成虫は、オスとメスが出会って恋をし、産卵します。
そしてその卵がまた孵化して幼虫となり…というサイクルを繰り返します。
しかしこれは、暖かい季節の間のこと。
秋になり、気温が下がってくると、このサイクルはサナギを形成したところで一旦ストップします。
そして、蛹のまま越冬し、春を待つのです。
これは自然なサイクルなので、人間が手を加える必要はありません。
蛹と一緒に春を待ちましょう。
春が来れば、蛹は羽化して成虫となり、旅立っていきます。
アオスジアゲハの蛹を越冬させるには?
前述のとおり、自然にまかせておけば大丈夫でしょう。
といいたいところですが、アオスジアゲハを室内で飼育している場合は注意が必要です。
なぜなら、気温が温かい状態にあると、冬であっても羽化を繰り返してしまうからです。
できるだけ自然に近い状態で、冬の間は冬らしく。
気温の低い状態に保って、蛹を静かに保ってあげる必要があります。
まとめ
蛹のまま冬を越せてしまうなんて、不思議ですね。
私たち人間なんて、厚手のコートを着ていても寒いのに…凍ってしまわないのでしょうか。
そして、暖かければ羽化を繰り返してしまうということにも驚きです。
でも、やはり自然の生きものは、できるだけ自然に近い形でいてほしいもの。
その生きものに適した環境を整えてあげるのも、飼育する人間の責任ですね。