モンシロチョウの成虫の飼育は、幼虫とは違い難しいと言われています。花の間を飛び回って蜜を吸う成虫は、自然に返してあげるのが一番ですが、環境を整えれば飼育することができるようです。
そこで今回は、モンシロチョウの成虫の飼育方法について説明したいと思います。
モンシロチョウの成虫の飼育
翅をもって飛び回るモンシロチョウの成虫の飼育は、狭い虫かごなどでは難しいようです。
ケースの壁にぶつかって翅を痛めたり、疲労から亡くなってしまうこともあるそうですので、飼育用の大き目のネットを用意するのが良いと言われています。
餌ははちみつや砂糖を水で薄めたもの、昆虫ゼリー液、スポーツドリンクを水で薄めたものなどを用意し、ガーゼやティッシュなどに含ませて与えます。
糖分が多すぎると、亡くなってしまうことがあるそうですので、ほのかに甘みを感じる程度が良いとされています。
モンシロチョウの成虫は、花の蜜を口吻と呼ばれるストロー状の口を伸ばして吸うことで餌としています。そのため、餌をしみ込ませたガーゼなどを置いてもなかなか餌だと認識しないことが多いそうです。その場合は、そっとつかんで餌の場所まで誘導し、餌を吸っているようなら手を放して様子を見ましょう。
口吻をピンセットなどで伸ばして、餌の中に入れると言う方法もありますが、デリケートな作業ですし、成虫の体を傷つける恐れもありますので、慣れた方でないと難しいそうです。
また、モンシロチョウは明るい場所へ飛んでいこうとするので、暗い場所で管理し、なるべく飛ばせないようにすると比較的長生きすると言われています。ただし、モンシロチョウの成虫の寿命はもともと2~3週間と短いと言われていますので、それ以上に長生きさせると言うことはできないようです。
まとめ
モンシロチョウは成虫になってから、2~3週間しか生きられないと言われています。また、花の蜜を吸って餌としますので、餌の与え方も大変難しいようです。
餌を吸えない個体はすぐに弱ってしまいますので、その場合は無理に室内で飼育を続けずに外に放してあげたほうが良いかもしれません。