最近個体数が減っているというジャコウアゲハですが、主にどの地域に生息しているのでしょうか。
またどんな場所を好むのでしょうか。
ジャコウアゲハの分布と生息地
ジャコウアゲハは主に東アジアに生息します。
東アジアというのは日本・中国東部・台湾・朝鮮半島・ロシアの沿海地方のことを指します。
私たちの住む日本では秋田県より南から八重山諸島まで分布していて、東北地方でジャコウアゲハを見られるチャンスは々無いようです。
気温が低い地域で生息するのは難しいのでしょう。
実際にジャコウアゲハの幼虫が好んでエサにするウマノスズクサの分布も熱帯地域であり、寒冷地域にはほぼありません。
さらに日本の中部地方や関東地方では、標高700mから800m以下の低い場所でしか見ることができません。
私たちの身近でジャコウアゲハの主な生息場所としては林緑地・河川の堤防・耕作地などの明るい環境を好むようですが、河川の近くを好む理由としてエサであるウマノスズクサが生育しているということです。
近くにエサがある環境を選ぶのは自然ですよね。
河川の近くでなくてもまれにエサがあれば市街地でも見られることがあるようです。
田舎まで行かなくても見られるのはアゲハチョウ好きにとっては嬉しいことですね。
しかし喜んでばかりもいられないのです。
近年、ジャコウアゲハのエサとなるウマノスズ類の植物が減ってきてしまっています。
河川の改修や公園化によって河川沿いを中心にウマノスズクサなどが減り、それが原因となってジャコウアゲハが繁殖する場所が減ってきているのです。
繁殖場所を無くしたジャコウアゲハは仕方が無いので1つの葉に卵を産み付けます。
しかし共食いの修正があるジャコウアゲハは産まれる前の卵を食べてしまうので成虫になれる数が減ってしまうのです。
確かに私が子供の頃は今よりももっとたくさんのアゲハチョウが飛んでいました。
それがジャコウアゲハなのかと聞かれたら分かりませんが、とにかくもっとたくさんいたのは確かです。
まとめ
日本でジャコウアゲハが見られる地域は秋田県よりも南の地域です。
ジャコウアゲハのエサとなるウマノスズクサが分布されないのが理由のようです。