黒いアゲハ蝶。
優雅に飛び回る姿は、どことなく神秘的なイメージを漂わせているように感じます。
アゲハチョウ科に属する蝶は数種類いますが、今回は、ナガサキアゲハの分布や生息地について調べてみました。
ナガサキアゲハの特徴
日本では、アゲハといえばナミアゲハをさすようです。
アゲハチョウ科に属する種類は、大型から中型の蝶で、後ろ翅に尾状突起をもつものが多いそうです。
ナガサキアゲハは、成虫の前翅長が60~80mmほどで、日本産の蝶ではモンキアゲハやオオゴマダラに並ぶ最大級の種類とされています。
ナガサキアゲハの体の代表的な特徴としては、アゲハチョウ科の蝶の殆どの種類に見られる後翅にある尾状突起と呼ばれる尾のようなものがないそうです。
しかし、メスに尾状突起が現れる「有尾型」もあり、台湾など多産する地域もあるようです。
日本国内でも九州南部などで、「有尾型」が稀に見られることがあるそうです。
種類内ではメスがオスよりも大きく、アゲハチョウ属の中では翅が大きくて幅が広いとされています。
また、ナガサキアゲハの幼虫は、主にミカン科の植物の葉を食べることから都心部であってもゆずやグレープフルーツなどの木がある場所では、幼虫が育つことができるため、都会の意外な場所で成虫を見かけることができるようです。
ナガサキアゲハの分布と生息地は?
ナガサキアゲハは、本州と四国、九州、沖縄などに分布しているようです。
ナガサキアゲハは元々、西日本で多く見られた蝶だったようですが、近年では関東地方など、東日本でも見られるようになったようで、現在も生息域を広げていると考えられているアゲハチョウ科の蝶だとされています。
また、海外では、熱帯アジアを中心に広く分布しているようです。
主に人里近くに生息し普通種で、各種の花に飛来し蜜を吸い、4月~10月の春から秋の半ばにかけて見ることができ、年3回の活動期(世代の繰り返し)があるようです。
まとめ
当初は生息地が南方系にて生息していた種類ですが、近年では北上しているというのは、温暖化が影響しているのでは!?と少なからずとも思えてなりません。