ダイミョウセセリは、街中や平地ではあまり見かけない種類のようです。

食草の分布によるところが大きいですが、生息地は国内のどのあたりに多く分布しているのでしょうか?

また、日本以外の国にも生息しているのでしょうか?

ダイミョウセセリが分布しているといわれる国や地方、また分布にまつわる情報などをご紹介します。

ダイミョウセセリ 分布

ダイミョウセセリの分布について

日本においては、北海道から九州までの全土に分布が確認されています。

特に低山地や森林周辺、疎林の内部などを中心に生息しているということです。

このあたりには幼虫の食草であるヤマノイモやオニドコロなどが多く自生しているのですね。

具体的にいうと、北海道渡島半島以南から九州まで、離島では新潟県の佐渡島や島根県の隠岐諸島、長崎県の対馬や五島列島の林地での生息は認められていますが、種子島や屋久島以南の南西諸島には生息の報告はないようです。

また、成虫はスイカズラやウツギ、シロツメグサやヒメジョオンといった白色系の野花を好み、特に雌は様々な花で頻繁に吸蜜をするといわれます。

たまり水や獣糞などの水分を吸うこともあるのだとか。

また、雄には若干の縄張意識があるようで、領域に侵入してきた他の個体をすばやい動きで追飛する習性をみせることがあるそうです。

小ぶりなチョウですが、なかなか野生的な面も持ち合わせているのですね。

このように広く日本で生息するダイミョウセセリですが、東日本と西日本では成長の翅の模様に違いがあるのも興味深いところです。

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まとめ

日本全土に分布するダイミョウセセリですが、主に低山地や林地などに生息しているため、平野部や街中ではほぼ見かけることがないのですね。

幼虫の食草であるヤマイモやオニドコロの自生地や、成虫が好むスイカズラやウツギの花のあたりに縄張りを作り、特に雄は領域の空間に侵入してきた個体を追飛する習性も持っています。

また、東アジアを中心にした海外でも生息しており、地域によってダイミョウセセリ属の中でも別の種細かく分類されるということです。

普段の生活圏ではなかなかお目にかかれないですが、東アジアを中心に広く分布するチョウであることがわかりました。

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