キアゲハの羽化の瞬間に遭遇してみたいと思っても、一瞬の出来事に出くわすのはとても難しいことですよね。
根気強く見守るにしても、羽化が行われる時間帯や前兆などの情報を知っておけば、その瞬間を目撃することの出来る確立は上がるでしょう。
現在わかっているキアゲハの羽化に関する情報をご紹介します。
キアゲハの羽化にかかる時間や時期は?
羽化が行われる時間帯は、だいたい早朝あたりが多いようです。
羽化をしている時というのは無防備で外敵などに狙われやすいため、なるべくその確立の低い時間帯で行われるのですね。
たいていの場合、明るくなって30分程度で羽化が始まるともいわれますので、暗いうちにライトを当てるとか、暗い場所に置いておき見たいタイミングで明るいところに出してみるなどの工夫もできそうです。
蛹の殻が縦に割れ始めたら、ほんの1~2分で成虫が姿を現しますので、見逃さないようにしたいですね。
なお、羽化したキアゲハは赤茶色の排泄物を出します。
これは蛹の中で成虫になる際に発生した不要なもので、異常な状態ではありません。
キアゲハの羽化の前兆はある?直前の状態は?
羽化が近づいてくると、蛹が黒みを帯びた色合いに変化してきます。
そして、翅の模様などが透けてきて蛹の腹部の節が伸びてきたら、翌日の朝に羽化する可能性が高いでしょう。
羽化して翅が完全に伸びて飛べるようになるには3時間程度かかるといわれますので、この間は特に翅などに傷がつかないように気をつける必要があります。
また、栄養分を与えるために、砂糖水などのエサを準備しておくといいでしょう。
まとめ
蛹の姿から華やかなキアゲハが出てくる様子は感動ものですよね。
飼育をしてく中でも、一番の見所ではないでしょうか。
子どもたちにも見せて、色々なことを感じてもらいたいと思いますよね。
この瞬間を逃さないためにも、羽化の前兆である蛹の色の変化には注意をしておきましょう。
また、羽化の時間帯である深夜から夜明け前後にかけて、気を抜かずじっと見守る辛抱強さが必要です。
無事に羽化できるよう、蛹の時から大切に扱いきちんと見守ってくださいね。