キアゲハが無事羽化した場合そのまま屋外へ離してやってもいいのですが、羽化の際に羽を痛めるなどして飛べなかったり、まだ寒い時期に羽化してしまった場合などは、屋内で飼育する必要があるでしょう。
羽化したキアゲハに与える餌や一般的な飼育の方法について調べてみました。
キアゲハの羽化の時期の飼育方法について
一番に気を付けるのは、明るさと温度です。
あまり明るい場所やだとキアゲハが活発に動き回りすぎて疲れさせてしまう可能性があることと、気温が25℃を超える暑さは避けた方がいいといわれます。
飼育ケースを置くのに適しているのは、気温が15~25℃の適温とある程度の暗さが保てる場所ということになるでしょう。
また、飼育ケースの中にはとまることのできる枝のようなものや餌を入れておきますが、狭すぎると飛ぶ時に羽に傷かついたりする心配もありますので、注意が必要でしょう。
また、吹流しといわれる飼育容器がありますので、よく似た素材の洗濯ネットで気軽に代用するという方法もあります。
20~30センチの大きさの円筒形の洗濯ネットを100円ショップなどで購入し、筒の上下の部分に針金で円形の枠を作って筒の形を安定させ、底には紙皿やキッチンペーパーなどを敷いておくといいそうです。
キアゲハが羽化した後の餌は?
飼育環境の中で羽化したキアゲハをそのまま飼育する場合の餌は、砂糖水がいいということです。
甘いものを好むといっても、あまり濃すぎると消化器官に詰まってしまうことがあるそうですので、人間が舐めてみて少し甘いなと感じる程度で十分でしょう。
他にもスポーツドリンクや乳酸菌飲料、蜂蜜などでも代用できるということです。
餌は小さな皿に入れたりティッシュのようなものに含ませておくのですが、すぐに反応して飲んでくれないことも多いのだとか。
その場合には、前足に餌をつけて誘ってみたり、細い口の部分をそっと伸ばして餌にくっつけてやるなどの手助けが必要になるのだそうです。
飲む時間は一日に1~2分程度、一日1回でいいといわれます。
ただし成虫の寿命は平均2~3週間程度と短い期間になりますので、そのことを頭において飼育してくださいね。
まとめ
飼育環境の中で羽化したキアゲハには特に愛着がわきますよね。
幼虫の時とは違い自由に飛び回りますので、羽などをいためたり活動の妨げにならない飼育環境を作り直す必要がありますね。
また、与えた餌を自発的に食べてくれない可能性が高いですので、体を傷つけないように用心しながら手助けをする必要があるかもしれません。
餌の甘さの濃度も重要で、あまり濃すぎるとキアゲハの命にかかわりますので注意が必要です。
色々な危険をかいくぐって羽化した命ですので、大切にしてあげてくださいね。