暖かくなってくると小さな生き物が姿を現してくれます。

中でも蝶は春を運んできてくれるようなそんな生き物ではないでしょうか。

今回は、中でもツマキチョウの幼虫について調べてみたいと思います。

ツマキチョウ 幼虫

ツマキチョウの特徴

ツマキチョウは、シロチョウ科でモンシロチョウより一回り小さく、年1回、3月~5月に成虫が出現する「スプリング・エフェメラル(春のはかない命)」蝶の一つで、北海道から屋久島の平地から山地の河川沿いや林緑等の開けたところで見られるようです。

田に水を引くころに姿を現して田植えが始まるころには姿を消します。

発生地での個体数は決して少なくはないそうですが、2週間ほどしか姿を見せず、風の穏やかな晴天か明るい曇天の日にしか活動をしないそうなので、見逃すと翌年の春まで見られなくなってしまうそうです。

国内では、北部のものは小型で黒色の発達が弱いとされ、南部に行くに従って大型化、黒色部の発達が強くなる傾向があるようです。

翅の裏側は、木の葉っぱのような迷彩色をしていて、目立たなくなっているそうです。

翅の表側は、白色で前翅に黒点があり、オスは端が黄色で、メスとの識別が分かりやすいようです。

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ツマキチョウの幼虫

ツマキチョウの幼虫の食草は、アブラナ科のハタザオ、イヌガシラ、タネツケバナ、コンロンソウ、ナズナなどの花や果実などの栄養豊富な部分を食べて成長し、遅くとも6月上旬には蛹化し、初夏から発生時期までのおよそ10ヶ月あまりを蛹で過ごすそうです。

ツマキチョウは、蛹で越冬して春先に羽化し、産卵~蛹まで成長し、そのまま蛹で越夏~越冬し翌春羽化するそうです。

蝶の一生を大きく分けると、卵~幼虫~蛹~成虫の4ステージあるそうです。

さらに細かく分けることができ、卵~1齢幼虫~2齢幼虫~3齢幼虫~4齢幼虫~5齢幼虫~蛹~成虫と分けられるようです。

卵から孵化(ふか)した1齢幼虫は、卵の殻を食べてから、餌となる植物を食べ始め、体が大きくなった幼虫は脱皮をして2齢幼虫になり、また植物を食べて大きくなった幼虫は脱皮をし、このパターンを繰り返して3齢幼虫、4齢幼虫と大きくなっていくそうです。

幼虫は最後の食事を終えると、蛹になる準備に入るそうです。

まとめ

ツマキチョウって妖精みたいな蝶ですね。

現れたと思ったらいつの間にか見えなくなってしまう。

ちょっと切ない感じはしますが、次の春に会えるのを楽しみに1年を過ごすのもよいかもしれません。

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