暖かくなると徐々にその姿を見かける機会も多くなってくるアゲハ蝶ですが羽化する時期はいつなのかわかりますか？
私のイメージではやっぱり春が似合うアゲハ蝶なので春になったら羽化していると思うのですが実際はいつごろ、どれくらいの時間をかけて羽化するのでしょうか。
アゲハ蝶が羽化する時期はいつ？
アゲハ蝶は春から夏にかけて羽化するものが多いです。
これはまさに私のイメージ通りです。
しかし、アゲハ蝶の中には羽化せずにサナギのまま冬を越すアゲハ蝶もいます。
なぜなのでしょうか？
これには理由があり、卵から幼虫になりサナギになるには一定の期間が必要になります。
春や夏の暖かい時期にサナギになった固体はそのままその時期に羽化してもエサとなる花の蜜がたくさんあるので迷わずに羽化できます。
対して秋や冬先にサナギになった固体は、冬に羽化しても食べられるエサがないので暖かくなる時期まで羽化せずサナギのまま冬を越し、春を迎え暖かくなったら羽化します。
サナギの時点で本能的に季節を計算しているのはすごいですよね。
アゲハ蝶が羽化する時間帯は？
アゲハ蝶はほとんどの固体が深夜から早朝に羽化します。
遅くても７時～８時には羽化は終っています。
アゲハ蝶が羽化を始める合図としてサナギが黒っぽくなってきます。
その段階でよく目を凝らして見てみるとさなぎから出てくるアゲハ蝶の模様がうっすら見えます。
さらに耳をすましてみると殻が徐々に破られているパリパリという音も聞こえてきます。
羽化の瞬間を見ようと思うならばこの状態になってからは絶対に離れてはいけません。
アゲハ蝶の羽化は、サナギから出てきて羽を広げるところまで約１分程度で終わってしまいます。
ちょっとトイレに行っている間に、何日も待ちわびた羽化の瞬間を見逃してしまうことのないように気をつけてください。
まとめ
アゲハ蝶がサナギから羽化する時期は春から夏にかけてです。
その年の秋などにサナギになったアゲハ蝶は、冬を越し次の春から夏に羽化します。
また羽化する時間帯は深夜から早朝です。
羽化にかかる時間はとても短いので見逃さないように注意しましょう。
