モンシロチョウはキャベツなどの葉の裏に産卵することで知られており、家庭菜園をされている方は見たことのある方も多いと思います。
ただ、あの卵はいつ頃産み付けられ、どれくらいで孵化するのか?
また、卵を持ち帰って飼育することはできるのか?
疑問に思うことも多いですよね。
そこで今回は、モンシロチョウの卵の時期の育て方について説明したいと思います。
モンシロチョウの卵の時期はいつ?
モンシロチョウは3月後半から11月頃まで見られ、関東以南の暖かい地域では年に4~5回産卵すると言われています。
卵はキャベツなどのアブラナ科の植物、特にキャベツの葉の裏に産み付けられることが多く、春から初夏、4月~6月にかけて最も多く、夏の暑い時期は少なめ、10月~11月にかけての秋季の時期にまた多く見られるそうです。
卵の期間は4月~6月の発生量が多いときで5~7日程、夏場では3~5日、10月~11月頃で7日~10日ほどだとされ、平均的には7日位だと言われています。
モンシロチョウの卵の育て方
では、自然に産卵されたモンシロチョウの卵は、室内で飼育することはできるのでしょうか?
実は、モンシロチョウは成虫の飼育は難しいと言われていますが、卵から育てることは比較的簡単にできるそうです。
用意するもの
- 昆虫飼育用プラケース
- 新聞紙
- 餌となるキャベツなどの葉
- 脱脂綿などに水を含ませたもの
以上のものを用意し、卵のついた葉ごとプラケースに入れ、新聞紙を敷いておきます。
卵は非常に乾燥に弱いと言われていますので、脱脂綿などに水分を含ませてケースに入れて置くと良いそうです。
乾燥しすぎると、孵化できない場合もありますので注意が必要です。
順調に孵化し、幼虫になったら餌となるキャベツなどアブラナ科の植物の葉を中に入れます。
農薬などがついていると幼虫に悪影響を与える危険がありますので良く洗うか、中の方の葉を与えると良いようです。
また、幼虫は水分も必要としますので、水分は切らさないように注意しましょう。
この方法で、成虫まで育てることができると言われていますが、様々な原因で途中で亡くなってしまうことも多いようです。
特に夏場の卵には寄生虫がいることが多いそうですので、卵を採集するのは春先か秋ごろの気温の低めの頃の物がいいと言われています。
また、モンシロチョウは成虫になると花の蜜を必要とするため、飼育が難しくなりますので、無理に飼育を続けずに、羽化して成虫になったら外に放すのが良いでしょう。
まとめ
モンシロチョウの卵は、比較的簡単に見つかると言われています。
小学校の理科の教材にもなるようですから、ご家庭で飼育してみるのも良いでしょう。
ただ、卵や幼虫はあまり動かないので飼育しやすいですが、羽をもった成虫は狭い虫かごでは可哀そうかもしれませんね。