アゲハチョウがサナギから成虫になるということはみんなが知っていますが、幼虫の間に脱皮を繰り返すということはあまり知られていません。
アゲハチョウの幼虫の脱皮というのはどのようなものなのでしょうか。
アゲハチョウの幼虫が脱皮にかかる時間は?
アゲハチョウは卵→幼虫→サナギ→成虫と、一生のうちに4回姿を変える完全変態の昆虫です。
そんなアゲハチョウの幼虫が脱皮するときは天敵にとっては大チャンスですが、アゲハチョウの幼虫にとっては一番危ない時間かもしれません。
成長のために脱皮をしなければいけないのにその時間が命がけというのは本当に大変なことです。
こういうことを知るたびにつくづく人間に生まれてきて良かったと感じます。
アゲハチョウの幼虫が1回の脱皮にかける時間は、大体7分から8分です。
私たち見ている側からしたら意外とあっという間だと思いがちですが、幼虫からしたらそこで天敵に見つかったら終ってしまう一生が掛かった時間なのでとてつもなく長く感じているのでしょうね。
アゲハチョウの幼虫が脱皮する回数は?
アゲハチョウの幼虫は成虫になるために5回脱皮をします。
その脱皮の回数ごとに呼び方があり、孵化したばかりの幼虫のことを1齢幼虫と呼びその後の脱皮ごとに2齢幼虫→3齢幼虫→4齢幼虫→5齢幼虫→サナギと成長していきます。
幼虫は最初、卵から生まれるときでその卵の殻を食べてからエサの植物を食べ始めます。
2齢幼虫の頃には体長は5mmくらいで黒っぽい体に白い模様が入り、鳥のフンに擬態します。
3齢幼虫で10mm、4齢幼虫で15mmほどの大きさに成長します。
4例幼虫くらいになると鳥のフンに擬態していた体の色は黄緑色に変わり、私たちがよく見慣れた幼虫の姿になります。
食べる量も増え、だんだん硬い葉っぱも食べることができるようになります。
そして最後の食事を終えるとサナギになる前段階の前蛹(ゼンヨウ)になります。
そしてサナギになり成虫へと羽化していきます。
まとめ
アゲハチョウは成虫になるために5回の脱皮をし、5回目の脱皮は羽化です。
成虫になるためには5回も脱皮をしないといけないなんて大変ですね。
貴重な脱皮の瞬間を見かけたらそっと応援してあげてください。