ひらひらと優雅に飛んでいる印象のあるモンシロチョウですが、その体がどのようなつくりなのかご存知でしょうか?
あまり考えたことがない方も多いですよね。
そこで今回は、モンシロチョウの成虫の体のつくりについて説明したいと思います。
モンシロチョウの成虫の体のつくりは!?
モンシロチョウの体は頭、胸、腹の3つの部分に分けることができるそうです。
まず、頭の部分には1対の眼、1対の触覚、口があります。
眼は複眼と呼ばれ、個眼が集まってできたものでだとされています。
人間から見ると1つの眼に見えますが、顕微鏡で見ると六角形の小さな目が集まっているのが良くわかるそうです。
触角は頭部から突出しているツノの様な嗅覚用の器官で、チョウの場合は先がこん棒状になっていることが多いそうです。
口は、花の蜜を吸いやすいようにストロー状になっており、普段はぐるぐる巻きに収納され、蜜を吸う際にストローのように伸びるとされています。
この様な、チョウ類の口は吸収管、または口吻(こうふん)とも呼ばれているそうです。
次に、胸には3対6本の脚と2対4枚の翅がついています。
翅は鱗粉(りんぷん)と呼ばれるうろこ状ののもので覆われています。
鱗粉は体毛が進化してできたと言われ、雨などから体を守る役目があるとされています。
この鱗粉が翅にある昆虫類を「鱗翅目(りんしもく)」と呼び、モンシロチョウを含むチョウ類の仲間、蛾の仲間が含まれるそうです。
また、モンシロチョウは羽に灰黒色の斑点が2つあり、これを紋に見立てて、紋のある白い蝶と言うことでモンシロチョウと名付けられたそうです。
最後に、腹は柔らかく、折り曲げることができると言われています。
人間のように内部に骨はなく、外皮が硬くなって骨の代わりに体を支えており、これを外骨格と呼ぶそうです。
以上がモンシロチョウの成虫の体のつくりですが、もう一つモンシロチョウを含む鱗翅目の特徴として、完全変態をすることがあげられます。
完全変態とは、成長する際に、卵→幼虫(アオムシ)→蛹→成虫と大きく形態を変えながら成長をすることを言います。
モンシロチョウは完全変態をして成長する昆虫です。
まとめ
特に昆虫好きの方でなければ、なかなかモンシロチョウの体をよく見ることはありませんよね。
モンシロチョウは成虫を捕まえて飼育するのは難しいですが、卵から育てるのは比較的簡単なようです。
機会があったら、卵から成長の様子を観察してみるのもいいですね。