日本には様々な昆虫がいますが、その中でも蝶は240種類以上もいるとされており、日本の国蝶もオオムラサキという蝶に決まっています。
オオムラサキはタテハチョウ科に分類される蝶で、黄色や白のまだら模様と広い範囲に紫色があるのが特徴の蝶です。
様々な模様のある蝶ですが、その種類は全体的な形のほかに、大きさや模様によって分類されています。
オオムラサキと同じタテハチョウの仲間でも、右と左の羽にかけてスジが入ったような模様のイチモンジチョウ亜科のミスジチョウとよばれている種類の蝶は、さらに細かい特徴でわかれており、同じミスジチョウの中でもコミスジチョウやオオミスジチョウなどがいるそうです。
同じミスジチョウの中でも、コミスジとオオミスジに分かれているのはどんな理由があるのでしょうか?
オオミスジの特徴について
オオミスジは北海道から琵琶湖周辺までの広範囲に生息している蝶で、イチモンジチョウ亜科に分類されている蝶で、日本産の亜種とされています。
ミスジチョウ属に属しており、ミスジチョウやホシミスジなどと似ている模様をしていますが、オオミスジはコミスジよりはサイズは大きく、前翅とよばれる上の翅のスジの模様がギザギザしているのが特徴となっています。
コミスジの特徴について
コミスジはシベリアの亜寒帯域から中央アジアやインドシナ半島、台湾の熱帯地域などアジアに広く分布する蝶で、成虫の姿になると23mmぐらいから31mmの大きさに成長します。
見た目の特徴は、羽が黒褐色をしており、白い帯のような模様が3本はいっており、漢字の三に見えるのが特徴です。
成虫は4月から11月の間に活動をしており、低地や丘陵地の森林などに生息しており、人が多いところではあまり見られません。
幼虫の間はマメ科の植物を食べて成長をします。
まとめ
コミスジとオオミスジは、同じイチモンジチョウの亜科のミスジチョウに属しており、見た目も似ています。
生息地も、似ていますがオオミスジのほうがコミスジよりも生息地がやや狭く日本産の亜種となっています。