チョウは世界中に生息している昆虫でその種類は数万種類とも言われています。
日本にも約240種類ものチョウがいるとされています。
それだけの種類のチョウが居ると見た目が似ているチョウも結構いるそうで、キタテハとシータテハというチョウは見た目がそっくりだそうで、見分けるのが難しいそうです。
この2つの種類のチョウの見分け方と、それぞれの生態について違いがあるのかを調べてみました。
キタテハとはどんなチョウ?
キタテハはインドシナ半島から中国や台湾、朝鮮半島、日本などアジア大陸に広く生息しているタテハチョウ科に分類されているチョウの一種で、大きさが2.5㎝から3㎝ぐらいの大きさの中型のチョウです。
羽を広げた際に、鮮やかなオレンジ色と黒い斑点、羽の縁には褐色の帯があるのが特徴で、羽を閉じると茶色く枯れ葉のような保護色になります。
この枯れ葉のような見た目で、冬に枯れ葉などの隙間に入り込み成虫のまま冬を越します。
幼虫時代はクワ科の植物のカナムグラを食草とし、葉を糸で閉じることで巣を作って外敵から身を守ります。
幼虫は黒い色をしていますが成長をすると、オレンジのトゲのようなものが全身から生え見た目が毒がある幼虫に見えるようになりますが、実際はトゲには毒はなく捕食されないために変化したものとされています。
シータテハとは?
シータテハは、タテハチョウ科に分類されているチョウの一種で、ヨーロッパからアジアにかけて生息しているチョウです。
羽の模様は、オレンジ色に褐色のまだら模様と縁取りがあり、羽を閉じた時には枯れ葉のような模様をしており、キタテハと似ていますが、キタテハよりも羽の端っこがギザギザしており凹凸がしっかりしているのが違いになっています。
また、どちらも日本にも生息していますが、シータテハの場合は標高の高い地域に限られているそうです。
まとめ
キタテハとシータテハは見た目がかなり似ており見分けをつけるのは困難ですが、羽の端がギザギザしており凹凸がしっかりしているのがシータテハとなります。