小学生の頃に、理科の授業でモンシロチョウの幼虫を育てて孵化をさせた記憶があります。
大人になってから、チョウをペットのように飼育しているという人がいるということを最近知りました。
モンシロチョウのようにキャベツをエサにして花の蜜を吸ったりして育てられるチョウは比較的飼育は楽ですが、中には飼育が難しいチョウなども多いそうで、キタテハというチョウは育てるとなると、エサの確保などが大変そうだと思ったので、キタテハの飼育について調べてみました。
キタテハの生態
キタテハは、タテハチョウ科に分類されているチョウで開張時は50mm~62mmの大きさので、5月から11月に活動をする蝶で、冬場は、成虫のまま越冬をし、物陰などで過ごします。
夏型と秋型という季節によって姿が少し異なり、秋型のほうが、夏型よりも羽の模様が濃い色をしています。
羽の模様は、オレンジ色をベースとしており、褐色で羽の縁取りがされており、黒い斑点模様などもあります。
羽を閉じている時は、枯れ葉のような模様になっており保護色として天敵から身を護るのに役に立ちます。
幼虫の時期は、黒い色をしており、成長をするにつれて体中からトゲのようなものが生えてきます。
そのトゲはオレンジ色をしているが特に触れても害は無いそうです。
キタテハの幼虫は何を食べるのか?
キタテハの幼虫は、クワ科の植物のカナムグラを食草として食べるそうです。
カナムグラは、野生に生えているものも多くよくガードレールなどに絡みついているのを見かけます。
蔓が丈夫でカナムグラの名前のカナは鉄のように頑丈だからとも言われています。
繁殖力が強く、蔓にトゲもある事から農業をしたりする人や、河原やダムなどの水辺の手入れをする人には嫌われている雑草でもあります。
幼虫のエサとして手に入れる場合は、幼虫が居た場所にカナムグラが生えている事が多いのでそこで採取をするのが良いですが、雑草として扱われてしまう事が多いので、いつの間にか駆除として刈り取られてしまってしまうかもしれません。
採取の際にはトゲがあるので厚手の長袖などを着ていくとよいでしょう。
まとめ
キタテハの幼虫はカナムグラという植物の葉を食草として食べます。
幼虫の居た場所に生えている事が多いのでその周辺から採取するのが良いでしょう。
採取の際にはトゲが刺さるので服装には注意をしましょう。