キタテハは、タテハチョウの一種で、羽を閉じている状態の模様が黄色のタテハチョウなのでキタテハという名称になったそうです。
インドシナ半島から中国や台湾などのアジア地域に分布されているチョウで日本でも生息しています。
成虫は、春から秋にかけて活動をし、冬は秋に産まれた個体が枯れ葉などの隙間に入り込みそのまま冬を越します。
夏に生まれた個体を夏型、秋に生まれた個体を秋型というそうで、年に何回か発生します。
産卵、孵化、幼虫、さなぎ、成虫と成長をしていくキタテハですが、今回はさなぎになっているときの特徴とどれぐらいの時期さなぎになっているのかを調べてみました。
キタテハのさなぎの時期
キタテハは年に3~5回発生すると言われています。
夏型と秋型では寿命は異なり、夏型は成虫になってから10日~3週間程ですが、秋型は秋に産まれた後、冬を越し、7月ぐらいまで生き残るそうで、夏型のキタテハと秋型のキタテハが交じる時期もあるそうです。
キタテハの卵は産卵をしてから約3日で孵化をして、そこから2週間ほどでさなぎになるそうです。
さなぎになってからは1週間ほどで羽化するそうです。
キタテハのさなぎの特徴
キタテハの幼虫は、カナムグラというクワ科の植物の葉を食べて成長をします。
カナムグラは、繁殖力の高い雑草のような植物で、土手などに多く生えており農家の人からは嫌われている雑草です。
キタテハの幼虫はそのカナムグラの葉を食べるだけではなく、巣を作ってその中で生活をします。
巣になっているカナムグラを食べることもありますが、他の場所でカナムグラを食べて巣に戻ることもあります。
巣の中で、さなぎになる場合もありますが、巣ではなく枝にお尻のほうから出した糸でくっついてさなぎになることもあります。
さなぎの色は、茶色い枝や葉っぱのような見た目をしているのが特徴で、外敵から身を護る擬態としての役目もあるのかもしれません。
カナムグラの陰に光るもの。キタテハの蛹のボタン。 pic.twitter.com/4DIPWNabU9
— おはる (@oharu0408) 2014年9月24日
まとめ
キタテハは夏型と秋型があり、秋型は成虫のまま冬を越し、寿命も長く7月ぐらいまで生きるそうです。
さなぎの特徴は、茶色をしており枝や葉っぱなどに擬態をして身を守っているようです。
さなぎになっている時期は1週間ほどで、それを過ぎると羽化をしてチョウになるそうです。