キタテハというチョウはインドシナ半島から中国や台湾、日本に分布しているタテハチョウ科のチョウです。

日本にいるキタテハは、北海道の西部から種子島付近まで生息しており、5月ぐらいから11月ぐらいまでの間に姿を見ることができます。

成体のまま冬を越したり、幼虫がカナムグラという植物しか食べないなど他のチョウとは異なる特徴が多かったので、キタテハの特徴と、幼虫が成長する過程について調べてみました。

キタテハ 幼虫

キタテハの特徴

キタテハは、アジア圏に分布されているチョウで日本にも生息しています。

羽を閉じている状態は、枯れ葉のような柄があり、羽を開いている状態はオレンジ色の柄に褐色の斑点模様があり、夏型と秋型で模様の色の濃さが異なり、夏型のほうが色が薄く、秋型のほうが濃い色をしています。

チョウは春型と夏型がありサナギのまま冬を越すのが多いですが、キタテハの場合は夏型と秋型に分かれており成体のまま冬を越します。

冬を越したキタテハは、夏ぐらいまで生きる事もありますが、夏型のキタテハは寿命が短く成体になっても2週間から1ヶ月程度の寿命しかないそうです。

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幼虫からサナギになるまでは?

幼虫は黒いカラダをしており、成長をするにつれて、オレンジ色のトゲのようなものがたくさん生えてきます。

しかし、トゲには毒があるわけではなく天敵から身を守るためのものだとされています。

キタテハの幼虫は、カナムグラという植物の葉を食べて成長します。

カナムグラは土手などに生えている繁殖力が強い植物で、蔓が鉄のように丈夫なことからこの名前がついたとされている植物です。

カナムグラの葉を食べるだけではなく、巣をつくりそこで過ごすというのもキタテハの幼虫の特徴のひとつで、巣から出てほかの葉を食べたり、巣自体を食べる事もあるそうです。

卵から孵化をして2週間ほどでサナギになるそうで、5齢まで成長をしたあとサナギになります。

サナギからは1週間から10日ほどで羽化をするようです。

まとめ

キタテハは、冬を成体のまま過ごすなどの特徴があるチョウです。

幼虫は成長するにつれて、トゲのようなものが生えてきますが毒は無いようで天敵に狙われないようにするためだといわれているようです。

サナギになるまでには2週間ほどかかるそうで、カナムグラの葉をつかい巣を作ったりするのが特徴です。

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