キタテハは、インドシナ半島から中国、台湾、日本などに生息をしているタテハチョウの一種です。
羽を開くと鮮やかなオレンジと褐色のまだら模様が特徴的で、羽を閉じると枯れ葉のような模様が保護色になります。
昆虫は冬の間は姿をみせることはあまりありませんが、卵になっていたりサナギになっていたりとそれぞれの方法で、越冬をします。
中には成虫のまま越冬をする昆虫もおり、一部のクワガタムシやテントウムシ、キタテハなども成虫のまま冬を越します。
キタテハはどのようにして冬を越しているのかを調べてみました。
キタテハの冬越し
キタテハは、5月ぐらいから11月頃までに頻繁に姿を見ることが出来ます。
その間には2回~5回程度発生時期があり、春から夏頃に活動する夏型と秋から冬にかけて活動しそのまま越冬をする秋型がおり、秋型のほうが羽の模様が鮮やかなオレンジ色をしています。
キタテハは成虫のまま冬を越します。
羽を閉じると枯れ葉のような模様になっており、冬場は保護色になります。
枯れ葉の中などに入り込んで、寒さをしのぎながら冬を過ごしますが、暖かい日などは活動することもあるそうです。
チョウの冬越し
キタテハは成虫のまま冬を越しますが、他のチョウは卵だったりサナギだったり、大陸を移動して暖かい場所に移動するチョウなどもいます。
一般的なモンシロチョウやキアゲハなどの種類のチョウは、冬を越す際には、サナギの姿になって冬を越します。
木の枝や軒下など、風がしのげるような場所にサナギを作って冬を越します。
シジミチョウの仲間のアイノミドリシジミやアカシジミなどは、卵のまま冬を越すそうです。
日本の国蝶にもなっているオオムラサキは幼虫の姿で冬を越すそうです。
幼虫の姿で冬を越すのですが、成虫になるのは7月頃だそうでチョウとしてはかなり長い時間をかけて成長する種類だそうです。
オオカバマダラというチョウは、アメリカやカナダ、メキシコといったアメリカ大陸を南下しながら冬を越すチョウだそうです。
そして春が来ると再び北に向けて再び飛びだつそうです。
まとめ
キタテハは成虫の姿のまま冬を越します。
羽を閉じた姿は枯れ葉のような保護色になり、枯れ葉の隙間などに入り込んで寒さをしのぎます。
チョウのなかには卵や幼虫、サナギの姿のまま冬を越す種類もいるそうです。