ルリシジミとヤマトシジミはよく似た蝶です。
そのためそれぞれ単体で見た時にどちらがどの蝶であるのか見分けるのはとても難しいです。
そこで今回はルリシジミとヤマトシジミの違いについて紹介していきます。
どのようなところが違っているのでしょうか?
調べてみました。
ルリシジミとヤマトシジミの違いについて
ルリシジミとヤマトシジミの違いについて見ていく前に、まずはそれぞれについて知っていきましょう。
ルリシジミについて
ルリシジミについてみていきましょう。
- 大きさ:12㎜~19㎜
- 翅の色:オスの翅の色は明るい青藍色となっており、メスは外縁部が広く黒褐色となっています。オスもメスもどちらも翅の裏面は白の地色に黒色の班点があります。
- 分布:沖縄県以外の日本全国で姿を確認することができます。
- 生息:低地~山地の明るい草地でよく姿を見ることができます。3月~11月にかけてよく見ることができます。
- 食草:幼虫の食草はマメ科、バラ科、タデ科、ミカン科の花です。成虫になってからは地面に含まれている水を吸水したり、花の蜜を吸ったりしています。
ヤマトシジミについて
ヤマトシジミについてみていきましょう。
先ほどルリシジミについて紹介したので、違いについてもみていきましょう。
- 大きさ:9㎜~16㎜でルリシジミと比べると小さいのが特徴です。
- 翅の色:オスは黒地で中心が明るい青色となっており、メスは黒色のみです。オスもメスもどちらも翅裏は薄いグレー地で黒い斑紋となっています。ルリシジミと比べるとどちらも色合いが似ていますね。どちらかというとルリシジミの方が華やかな感じかなと思います。
- 分布:東北よりも南、関東よりも西で主に姿を確認することができます。現在では大東島にしか分布していません。そのためルリシジミと比べると分布は狭いです。
- 生息:平地の道端、耕作地を中心に生息しています。日当たりの良い場所にカタバミがあればそこに生息しているんだとか。山地には食草が少ないのであまり生息していないようです。ルリシジミと生息地が違うことが分かりますね。
- 食草:幼虫はカタバミを食草としています。そのためカタバミのあるところに生息しているのです。
まとめ
ルリシジミとヤマトシジミの違いをみていきました。
- 大きさはルリシジミの方が大きい
- 似たような色合いだがルリシジミの方が明るい色である
- ルリシジミが全国的に見られることに反してヤマトシジミは限られた地域にしか生息しない
- ルリシジミは低地~山地と広く生息しヤマトシジミはカタバミがあるところに生息する
- ルリシジミの幼虫はマメ科タデ科バラ科ミカン科の花が食草でヤマトシジミの幼虫はカタバミが食草である
いかがでしたか?
よく似ている蝶ではありますが、生態が異なるということが分かりましたね。