チョウの幼虫はたいへんに食欲旺盛であるといわれます。
また、種類によってエサとなる食草も異なり、アゲハチョウの中でもナミアゲハやクロアゲハはミカン科,キアゲハはセリ科,アオスジアゲハはクスノキ科など様々ですので、その種類に合ったものを与えないといけませんね。
ミヤマカラスアゲハのエサとなるものは何なのでしょうか?
エサの与え方や注意点を含めてご紹介します。
ミヤマカラスアゲハの幼虫のエサのやり方は?
ミヤマカラスアゲハの幼虫が好む食草はキハダ,カラスザンショウ,ハマセンダンといった落葉高木の野生種なのだそうです。
これらの葉を絶やさないように入手してくることが必要ですが、地域によっては手に入りにくいものもありますので、多く自生している場所を調べることが必要になるでしょう。
多めに入手して給水用スポンジ(オアシス)などにさしたり冷蔵庫などで保存しておくなどしておけば、長持ちはするようです。
エサをやる際に一番大切なのは、幼虫が蛹化するまでに必要になる量を確保しておくことになります。
ケースに新聞紙などを敷いて葉を置いておいたり、ケースを縦にして葉枝を立てるようにして置く方法などが一般的でしょう。
これらの植物は、インターネットなどで苗木を入手することも可能ですので、植木鉢などで栽培しておくのもいいですね。
苗を購入した場合、小さいうちに食べさせてしまうとその後の枝木の成長がうまくいかない場合もありますので、購入した年はしっかりと育てておいて翌年から食草として利用するのがいいでしょう。
幼虫は4回の脱皮を経て成長し蛹化に必要な栄養分を摂取しますので、特に終齢幼虫の食欲は食欲が旺盛になります。
大切な時期にエサが足りなくなるという事態だけは避けたいですね。
まとめ
ミヤマカラスアゲハが孵化してから成虫になるまでの期間は、夏型の場合はだいたい5~6週間くらいといわれます。
幼虫の期間が3週間程度と考え、その間にまかなえるだけの食草を用意できるかどうかが大切であることがわかりました。
一度に多くの幼虫を飼育しないというのも一つの手段ですね。
そして最後まで責任を持ってちゃんと育てることを前提にして、飼育を行うようにしましょう。