イチモンジセセリとはどんな生き物なのでしょうか?
食性はどんなものでしょう。
イチモンジセセリは害虫なのでしょうか?
調べてみました。
イチモンジセセリとは?
イチモンジセセリは、セセリチョウ科に属しています。
後翅裏の銀紋が一文字に並んでいるためイチモンジセセリと名前が付いています。
体長2センチの全身が茶色の地味な蝶で裏面は黄褐色で大小の白紋があります。
細長い体ですが、腹は太い蝶です。
繁殖は?
初夏から秋まで繁殖が行われます。
巣の中で蛹化され、白色のろう状物質で覆われています。
幼虫で冬を越します。
成虫は年に3、4回現れます。
イチモンジセセリは害虫!?
北海道から本州、四国、九州、南西諸島に分布し河川敷、草原、田畑、人家の周辺に生息します。
成虫になりますと花の蜜や腐って果物や汚物などを食性にしていますけど、幼虫の時はイネや、ススキ、エノコログサを食性として害虫とされています。
多発時は、葉のほとんどが食べられてしまう被害に見舞われてしまいます。
地域によってはカラゲムシ、チマキムシ、ハコロゲ、ハマクリ、イネツキムシとも言われています。
類似種として、オオチャバネセセリやヒメイチモンジセセリがいます。
駆除方法は?
昼間は巣に潜み、夜になると出てきてイネなどをむさぼり食べます。
イネなどの収穫に大きな悪影響を及ぼします。
8月中旬に全葉が食害されると約50%、半分が食害されると10%の減収になってしまいますので、農業を営む人にとっては問題です。
6月中旬から8月の高温多湿の年に多く発生します。
幼虫から孵化最盛期に薬剤を散布します。
夜間に食害をするために、夕方に散布するのが効果的です。
農薬として、ギャング、グランドオンコル、スピノエース、パディード、フェルテラ、プリンス、ワンリード、などがあります。
防除には窒素少施肥や早植えで発生を回避することを行っています。
幼虫はアマガエル、アシナガバチ類に捕食され、成虫はカマキリ、スズメなどに捕食されます。
まとめ
イチモンジセセリの幼虫は、イネ、ススキ、カヤツリグサなどを食性とし、害虫にあげられています。
豊作の年は特に発生が多いので、豊年虫とも呼ばれています。
蝶の幼虫ですが、その害に頭を悩ませる農家の方も多いのです。
その駆除に色々な策を考えられています。