日本の虫たちは冬をどう過ごしているのでしょうか?
野鳥は、北から南へと移動をすることができますが、蝶のような小さな虫たちは冬を越すということが重大な問題となります。
今回は、蝶のツバメシジミの冬の過ごし方について調べてみました。
ツバメシジミの特徴
ツバメシジミは、春から秋まで、草地や河原で普通に見られ、大きさは9~19mmと小型のシジミチョウです。
明るい原っぱで普通に見られ、後翅に短い尾(尾状突起)があるのが特徴とされており、その根元がオレンジ色に色づき、小さくて思わず見とれてしまうような美しい魅力的な蝶と言われています。
ツバメシジミという名前の由来は、翅を閉じている時の様子がシジミ貝の内側に似ているために命名されたシジミチョウの一種で、後翅にツバメの尾のような細長い突起があることから名付けられたそうです。
蝶の越冬
蝶の越冬は、蝶の種類により越冬態がそれぞれあり、蝶によりスタイルが違うようです。
越冬態が決まっていない蝶もいるようですが、ほとんどの蝶は、卵で越冬するもの、蛹で越冬するもの、幼虫で越冬するもの、成虫で越冬するものがいるそうです。
なかでも、成虫で越冬するものは全体の約10%ほどだそうですが、成虫で越冬するのは卵を産むタイミングなど、リスクもありそうですね。
ツバメシジミの越冬は?
ツバメシジミは幼虫で越冬します。
越冬している幼虫は、シロツメクサ、コマツナギなど、マメ科植物の花やつぼみ、新芽を食べて育つそうです。
蝶の一生は、世代を繰り返します。
これは、幼虫で越冬し蛹となり、蛹から成虫へと成長し卵を産み、また幼虫で越冬し成虫へと成長していくことを繰り返します。
寒冷地では年2~3回、暖地では年4~5回発生し、成虫は3~10月にかけて観察できるようです。
まとめ
蝶の一生は、卵~幼虫~蛹~成虫と4段階で成長していくそうですが、その途中の過程で越冬をするのは、蝶のような小さな生き物にとってとても大変なように感じます。
そんな中で、越冬して春を迎えるすべを知っている蝶はある意味とてもたくましく思います。