アゲハ蝶は、なんともその艶やかな翅が魅力ですね。
また、幼虫についても大きな目がついていて、見た目がとてもキュートです。
ここではアゲハ蝶の体の構造やアゲハ蝶の幼虫の目についてご紹介しています。
参考にしてみてくださいね。
アゲハチョウの構造は?
アゲハチョウの体は、大きく分けると頭部、胸部、腹部の3つに分けられます。
頭部には、約15,000~18,000個もの個眼が集まってできていている複眼(ふくがん)と鼻の役割をする触角(しょっかく)、花の蜜を吸う口吻(こうふん)がついています。
胸部は、前胸、中胸、後胸に分かれていて、ぞれぞれに一対の脚や翅がついています。
また、特に興味深いのが翅というと飛ぶためのものと思われがちですが、実は、音を聞くという機能もあります。
アゲハ蝶が翅で音を聞いていたとは、ちょっとビックリですね。
腹部は複数の節でできていて、消化管などの内臓が収まっています。
アゲハ蝶の幼虫の目の位置は?
アゲハ蝶の幼虫は大きな目が特徴的ですね。
ところが実は、前面についている大きな目は本当の目ではありません。
これは目のように見える模様で眼状紋と呼ばれています。
眼状紋は、幼虫が天敵である鳥に食べられないようにするためについています。
鳥は幼虫の天敵ですが、この大きな目を見ると驚いて逃げてしまいます。
これが目的でアゲハ蝶の幼虫の体には眼状紋がついているのです。
では、アゲハ蝶の幼虫の本当の目がどこについているのかというと、本当の目はかなり下の方についています。
口の横当たりの黒い点のように見えるものが目になります。
アゲハ蝶の幼虫を見ると、どうしても眼状紋のインパクトが大きいのでそこにばかり目がいってしまい、どうしてもそれが目だと思ってしまいます。
しかし、本当の目はとても小さくさりげないのです。
本当に意外ですね。
まとめ
アゲハ蝶の体は意外なところが耳の役割をしていたり、触覚が鼻の役割をしていたりと、改めて知ってみると発見がありますね。
大きな目玉模様がキュートな姿のアゲハ蝶の幼虫も、その模様には天敵から逃れるための戦略があるのが驚きです。
アゲハ蝶を観察する機会があれば、じっくりと見てみるといいかもしれませんね。