一見蛾に見える蛇の目模様を持つ地味な茶色のヒメジャノメとコジャノメ、ジャノメ仲間の蝶は、日向よりは日陰を好むようです。
コジャノメとヒメジャノメの違いとはどこなのでしょうか。
コジャノメとヒメジャノメの違いは?
コジャノメもヒメジャノメも同じタテハチョウ科の蝶です。
コジャノメとヒメジャノメはよく見ると、翅の模様が少し違います。
ヒメジャノメの方は、大きな目玉模様の横の小さな目玉の模様が2個ありますが、ヒメジャノメの方は1個です。
ヒメジャノメの方が大きな目玉模様の黄色い部分が狭いという違いあります。
茶色と白色の境目の白ラインがコジャノメはカーブしていますが、ヒメジャノメは直線です。
どちらも成虫は他の蝶のように花の蜜に群がることはなく、腐った果実や樹液を餌に群がります。
コジャノメもヒメジャノメも、敵の鳥が嫌がる蛇の目模様で天敵から身を守っています。
ただ、大きな鳥には通用しないようです。
飛翔力はあまりなく、いつも低い所に飛んでいます。
「蛾と蝶」
コジャノメもヒメジャノメも、地味な茶色をしていて蛾に見えてしまいます。
蛾と蝶は同じ鱗翅目で区別が難しいのです。
夜飛ぶのが蛾とも言われていますが、それも全てには当てはまりません。
確実な方法は蝶の触角はセセリチョウの仲間を除いて全種棒状になっています。
一方蛾の触角は先が尖っている物がほとんどで、中にはくし状であったりします。
熱帯地区には蝶と同じ触角を持った蛾もいます。
翅を広げてとまるのが蛾で、閉じてとまるのが蝶ですが、それも全てに当てはまりません。
綺麗な色をしているのが蝶で、地味な茶色っぽいのが蛾というのも、蛇の目の蝶は茶色ですのでこれも当てはまりません。
胴が太いのが蛾というのも、一概には言えないようです。
まとめ
コジャノメもヒメジャノメもよく似ています。
その違いは、微妙な翅の模様の違いです。
どちらも蛇の目の模様を翅に持ち、茶色の地味な色は蛾に間違われます。
蝶と蛾の区別はとても難しく、一概には区別ができないようです。