全国各地でよく見かけるヒメジャノメですが、ヒメジャノメは何を餌にしているのでしょうか?
その生態とは?
ヒメジャノメの飼育はできるのでしょうか?
これらについて、調べてみました。
ヒメジャノメとは?
茶色で羽根に目玉の模様が付いたよく見かける地味な蝶で、東アジア、東南アジア、日本、朝鮮半島、台湾、中国中南部、ベトナム、タイ、ミャンマー、に分布しています。
一見蛾に見えます。
羽の目玉模様は鳥の嫌う模様のようです。
蛇の目の名前の羽根で天敵の鳥から身を守っています。
しかし、大きな鳥にはそれは通用しない場合もあるようです。
ヒメジャノメの餌は?
蝶の幼虫のほとんどは植物を食べます。
ヒメジャノメの幼虫は稲を食べるので害虫としてあげられています。
稲、メヒシバ、ススキ、カヤツリグサ科を食草として幼虫で越冬して翌年蛹になります。
成虫が花に集まることはあまりなく、腐果や獣糞に集まります。
産卵は9月頃にイネ科の植物に14個から20個ほどの卵を固まって産みつけます。
孵化した幼虫は自分の卵の殻を栄養として食べ、薄緑色をしていますが頭の部分だけは黒くネコ顔をしています。
ヒメジャノメの飼育
ヒメジャノメの卵期は5日、初齢幼虫は3mm、薄緑色の頭が黒で、頭でっかちです。
ヒメジャノメ2齢幼虫は5mm近くになり、頭部の突起もハッキリしてきます。
3齢幼虫で10mm以上になり、4齢幼虫で体調は28mmになります。
顔はネコ顔に見えます。
5齢幼虫で体が茶色になっていきます。
蛹になり緑色の蛹の翅部分が黒くなってきます。
9月末頃卵から孵り、冬を超えて春に幼虫になります。
プラケースにエノコログサで観察です。
冬は冷蔵庫で保管するか、夜だけ外に出して越冬させます。
まとめ
ヒメジャノメの幼虫は、稲科の植物やメヒシバ、ススキ、カヤツリグサ科を食草としていて、害虫としてあげられています。
羽の目玉模様はその名の通り蛇の目をしていて、天敵の鳥からその身を守っています。
ただし、大きな鳥には通用しないようです。