日本には確認されているだけで19種類のアゲハ科のアゲハ蝶がいます。
その中でも私たちが見る機会のあるアゲハ蝶の名前と特徴がこちらです。
日本に生息するアゲハ蝶の種類
- アゲハ
日本全国に分布。
誰もが見たことがある最もメジャーなアゲハ蝶です。
見慣れているからか当たり前になっている羽の模様ですが、気に留めて見てみると実はとても美しい模様です。
- キアゲハ
沖縄を除く日本全国に分布。
アゲハと良く似ていますが見分けるポイントは羽の上の部分が黒いことです。
アゲハは縞模様なので羽のその部分で見分けてください。
- ギフチョウ
本州に分布。
黒と黄色の縞模様が羽の大部分を占める、比較的見分けやすいアゲハ蝶です。
他の種類よりは小さいがモンシロチョウよりは大きく、またギフチョウを見られる時期は他の蝶を見られる時期よりも短いため「春に現れる女神」とも言われています。
- ヒメギフチョウ
北海道・本州北部に分布。
ギフチョウに似ていることから付けられた名前で、準絶滅危惧種に指定されています。
- ウスバアゲハ
北海道・本州・四国に分布。
羽をよく見ると半透明でひらひら舞うというよりはバタバタしたように飛びます。
林や畑で見られることが多いです。
- ジャコウアゲハ
本州・四国・九州・沖縄に分布。
オスは黒くメスは黄灰色なのが特徴です。
毒をもっているので鳥などの天敵に狙われることが少ないです。
- アオスジアゲハ
本州・四国・九州・沖縄に分布。
黒に青いスジがスーッと1本入ったシンプルな羽を持つので見分けやすいです。
他の蝶よりも早いスピードで飛ぶ姿が見られます。
- ベニモンアゲハ
沖縄に分布。
羽だけではなく体にも赤い斑模様があります。
毒を持っていて鳥に狙われにくいです。
- オキナワカラスアゲハ
沖縄本島・慶良間諸島周辺に分布。
ミヤマカラスアゲハに似た見た目をしていますが、沖縄で見られるカラスアゲハは全てオキナワカラスアゲハです。
- ミカドアゲハ
本州・四国・九州・沖縄に分布。
黒地に青白色の模様が斑紋状に入っている羽が特徴です。
- ナガサキアゲハ
本州・四国・九州・沖縄に分布。
オスは黒一色・メスは赤と白の模様を持ちます。
羽の尾のほうが細く突起になっていないのが特徴です。
- モンキアゲハ
本州・四国・九州・沖縄に分布。
真っ黒な羽で、後羽に白い模様が目立つ、比較的大きな蝶です。
- クロアゲハ
本州・四国・九州・沖縄に分布。
その名の通り黒いアゲハ蝶です。
後羽に赤い斑状の模様が並んでいます。
- オナガアゲハ
北海道・本州・四国・九州に分布。
クロアゲハに似ているが後羽がクロアゲハよりも細長いのが特徴です。
- カラスアゲハ
北海道・本州・四国・九州に分布。
黒地の羽の表面が緑っぽく輝いて見える美しい羽で見る角度によって輝き方が違います。
- ミヤマカラスアゲハ
青緑色の輝き方が全体に広がっている羽を持ちます。
日本のアゲハ蝶の中で黒い羽をもつ種類
様々な色や模様のアゲハ蝶をご紹介しましたが、その中でも黒地の羽を特長とするアゲハ蝶を抜粋してみます。
- ジャコウアゲハ
- アオスジアゲハ
- ミカドアゲハ
- ナガサキアゲハ
- モンキアゲハ
- クロアゲハ
- オナガアゲハ
- カラスアゲハ
- ミヤマカラスアゲハ
黒地の羽だと模様が綺麗に見えますよね。
この中でもカラスアゲハとミヤマカラスアゲハは黒地の羽が模様となる色を引き立たせて綺麗に見せてくれています。
まとめ
日本にもたくさんの種類のアゲハ蝶がいるのですね。
どのアゲハ蝶の羽も綺麗ですが、羽が輝いて見えるアゲハ蝶は特に魅力的です。