モンシロチョウは町の中でも見ることのできる、ひらひらと楽しそうに飛び回っている姿が可愛らしい真っ白な蝶です。
緑色の幼虫が、あんなに綺麗に白くなるなんて不思議ですよね。
幼虫から一体どれくらいの期間で羽化するのでしょうか?
羽化できなかったらどうなるのでしょうか?
今回はモンシロチョウの羽化の期間と羽化の失敗について調べてみました。
モンシロチョウの羽化はどのくらいの期間が必要?
モンシロチョウが幼虫から成虫になる羽化は、どのくらいの期間が必要なのでしょうか?
まず、モンシロチョウのメスは、キャベツなどアブラナ科の植物に、卵を産み付けるそうです。
卵は1週間くらいで孵化し、幼虫が姿を現しますが、孵化したての幼虫は黄色くところどころに毛が生え、見た目は毛虫に近いようです。
その幼虫が、葉を食べ始めるとどんどん緑色になり、アオムシになるとされています。
孵化後、蛹になるまでは暖かい時期では2週間ほどだと言われています。
蛹になったアオムシは1週間ほどで羽化するそうですが、11月以降の寒い時期に蛹になったアオムシは蛹のまま冬を越し、暖かくなるのを待つとされています。
羽化は大体朝方に行われ、成虫が蛹の殻から這い出て、羽が乾くと飛び立っていくそうです。
ですから、モンシロチョウの卵から羽化までの期間は、3月から11月までの暖かい時期で4週間ほどという事になります。
モンシロチョウが羽化に失敗したらどうなるの?
モンシロチョウの羽化までにかかる期間は、暖かい時期で約4週間だと言うことですが、すべての卵がアオムシに、アオムシが成虫に羽化できるわけではないそうです。
気温や湿度、寄生虫、色々な天敵など、様々な原因が考えられています。
では、モンシロチョウが羽化に失敗するとどうなるのでしょうか?
羽が広がりきらなかったり、乾かなかったりと羽化に失敗したモンシロチョウは、飛ぶことができないので自分で栄養を摂ることができません。
室内で飼育している場合は、砂糖水やスポーツドリンクなどを吸わせることで、多少生かすことができるようですが、長く生きることはできないと言われています。
もちろん、自然の個体はそのまま亡くなってしまうそうです。
また、モンシロチョウに限らずチョウの卵が成虫になれる確率は、100個のうち1個か2個程度の厳しい確率だと言われており、卵から羽化までたどりつくだけでも大変なことだと言えるそうです。
まとめ
モンシロチョウは卵の時期、幼虫の時期、蛹の時期それぞれ様々な障害があり、成虫になることはとても大変だと言われています。
室内で飼育していても、条件によっては羽化に失敗することもあるそうです。
春になると優雅にひらひらと飛んでいますが、大変な生存競争を生き抜いてきているんですね。