キアゲハの羽化後も飼育を続ける場合、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか。
飼育環境や餌など基本的な条件を把握して、キアゲハの飼育を楽しみたいものです。
キアゲハの成虫の飼育方法は?
チョウは飛び回りますので、あまり小さすぎる飼育容器だと翅をいためてしまう恐れがあります。
ネット状のチョウの飼育セットもありますが、100円ショップで買える洗濯ネットで代用できそうです。
長さのある円筒形の洗濯ネットの上下に針金で作った円形の枠をつけて筒を安定させ、底に紙皿やキッチンペーパーを置いておくといいでしょう。
中に枝などを入れなくても、ネットの生地のデコボコがチョウにとってはとまりやすいようですね。
汚れたら買いなおせるお値段ですので、試してみてはいかがでしょうか。
また、キアゲハを長生きさせることが目的なのであれば、小さな容器に入れて15℃くらいの温度が保てる暗い場所に置けばいいようです。
この環境においては、キアゲハの成虫はほとんど飛ぶことがないため体力を消耗することもなく、大量の酸素を必要とすることもないので、容器に空気穴などをつくる必要もないそうです。
キアゲハの飼育に適した温度は?
キアゲハの飼育には15~25℃くらいが適温の範囲だということです。
25℃を超える場所はキアゲハの生命維持の観点からは避けたほうがいいようで、明るすぎる場所も活発に飛び回りすぎて体力を消耗したり翅をいためる可能性があります。
夏場の温度管理や暑さ対策には気をつけたほうがよさそうですね。
キアゲハの成虫の餌は何?
キアゲハに与える餌として一般的なのは砂糖水です。
ただし、あまり濃度が高すぎると、消化器官に詰まって命にかかわる状態になる可能性がありますので、作る際にはよく確認することが大切になります。
他にも蜂蜜や乳酸菌飲料、スポーツドリンクなど餌として対応可能なものがありますので、いずれも水に薄めた状態で与えるのがいいでしょう。
目安としては、砂糖水は人間がほんのり甘さを感じる程度、蜂蜜は8~10倍、スポーツドリンクは2~3倍に薄める程度がいいでしょう。
また餌と認知してすぐに飲んでくれるといいのですが、なかなか近づいてくれない場合は、爪楊枝などで口を伸ばして餌に近づけてあげたり、味を感知する働きのある前足にエサを少しぬってみるといいそうです。
餌を与える頻度は一日1回程度でいいそうです。
まとめ
キアゲハの成虫を室内で飼育する方法についてご紹介しました。
幼虫の時代とは違い、大量の餌を準備してマメに取り替えたりする必要もありませんので、その点では楽かもしれませんね。
ただし、繊細な翅をきずつけたりしないよう飼育容器に気をつけたり、濃度の高い砂糖水などで体にダメージを与えないような注意が必要になります。
引き続き細かな観察をして、一日も長く飼育できるようにしたいものですね。