国蝶に選ばれるほどの綺麗な羽を持つオオムラサキ。
そんなオオムラサキを飼ってみたいと思う方は少なくないと思います。
しかし、オオムラサキという蝶は寿命が1年ほどしかなく、さらに自然環境の変化に敏感で飼育が非常に難しいと言われています。
今回は、そんな飼育が難しいとされるオオムラサキの成虫の飼育方法や意外な餌についてご紹介していきます。
オオムラサキの成虫を飼育する方法とは?
そもそもオオムラサキの成虫期間は2ヶ月ぐらいです。
自然の中で見るのは夏の間しかありませんので、飼育する際も夏ごろに飼育するのが良いとされています。
昆虫を飼育する時によくプラスチックのケースに入れて飼育するのが一般的かと思いますが、オオムラサキはとても環境に影響されてしまうので、ベランダなどの屋外で自然環境に近づけるように飼育する方が多いです。
オオムラサキはエノキの木に産卵するのでエノキの苗をベランダに置き、苗の上にネットを被し、その中にオオムラサキの成虫を飼うという方法もあります。
その際はエノキを枯らさないようにしないといけないので、オオムラサキとエノキの両方を管理するのが難しいところですね。
オオムラサキの成虫に与える餌について
オオムラサキの餌は幼虫と成虫で変化します。
幼虫の時はエノキの葉を食べますが、成虫になるとエノキの樹液や花の蜜を吸って栄養を補給します。
蝶と聞くと花の蜜しか吸わないのかなと思われがちですが、オオムラサキは樹液も栄養として餌にすることができるので餌の種類は豊富です。
飼育する方法でもご紹介したエノキの苗でオオムラサキを飼育する方法は餌の確保も兼ねており、そういった理由でベランダ飼育が主流となってきているようです。
もちろんプラスチックのケースで飼育される方もいますが、オオムラサキは羽を広げると100mmほどにも成長する場合もあるので、ケースが小さいとオオムラサキにとってあまり良い環境とはならないので注意してください。
オオムラサキには意外な餌があり、樹液も吸えることからカルピスを餌にする方もいらっしゃいます。
もちろん原液で飲ませては濃すぎるのでダメです。
しっかり薄めて小さい容器に入れてあげると、オオムラサキが容器に羽を休めにきてカルピスを吸うシーンを眺めることができます。
まとめ
飼育が非常に難しいとされるオオムラサキはできる限り外で飼育し、自然環境に近づけてあげるのが飼育のコツとなります。
餌の確保が難しい場合はカルピスやゼリーでも栄養を補給できるので餌の種類は豊富に選べます。
しっかりと準備すればオオムラサキを飼育することは可能なので、興味を持ったら事前に情報を仕入れて対策を取ることを忘れずに行ってくださいね。