キアゲハの幼虫には何を与えるのがいいのでしょうか?
幼虫時代にしっかりエサを食べると大きな成虫になれるということですので、安全なエサを用意したいものですね。
キアゲハの幼虫が好む食草や気になる農薬についての情報をご紹介します。
キアゲハの幼虫の食草は何?
キアゲハの幼虫はセリ科の植物を好むようです。
アシタバ
- 巨大化するため、狭いスペースでの栽培には不向き。
- 成長はあまり早い方ではなく、葉は硬くて若齢幼虫には向かないので若芽を食べさせるようにする。
- 寒さに弱いので、栽培できる地域に制限がある。
フェンネル
- 年毎に株が大きくなり、こぼれ種でも増えていく。
- 繁殖力があるので、大きく育てば沢山の幼虫の飼育が可能になる。
ボタンボウフウ
- 沖縄に自生する野草で暑さに強い。
- 葉は硬くて若齢幼虫には向かないが、つぼみや花は柔らかい。
- 花が咲く時期が非常に長く、夏から冬にかけて半年間咲いている。
ロべジ
- 2mを超えて育つ場合があり、香りが強く産卵されやすいといわれる。
- 葉が柔らかく、若齢幼虫も育ちやすい。
- 繁殖力が強く、株を大きくしながら広範囲に広がっていく。
パセリ
- 葉が柔らかく日本でもメジャーな食草。
- 市販の苗は農薬の心配があるため、エサにするなら種から育てるのがよい。
- 種類によっては葉が硬くて幼虫には向かないものもある。
ミツバ
- 葉が硬いので幼虫にはあまり人気がない。
- 日本原産で育てやすく、株元から切り取っても強い再生力で復活できる。
- 湿気のある日陰を好む。
他にもニンジン、セリ、セロリなどがあげられます。
キアゲハの幼虫が好むパセリ!農薬は大丈夫?
スーパーなどで売られているパセリを幼虫に与えると、農薬の影響で長く生きられない可能性が高いでしょう。
農薬の使用基準はあくまで人間に対する安全性であること、また農薬自体が虫に対する効果を期待されるものであることから、わずかに残留している農薬の成分が命取りになってしまうこともあるでしょう。
このことから、パセリをエサにする場合は種から家庭菜園などで育てたものを与えるのが一番いいことがわかりますね。
まとめ
キアゲハの幼虫に与えるエサについては、最新の注意を払う必要がありそうです。セリ科の中でも人気のあるパセリは比較的栽培もしやすいですが、ご家庭で栽培される場合は農薬散布の可能性がある苗からではなく種から育てることをおすすめします。人間基準ではなく、本当に幼虫に対しても安全である完全無農薬のエサを選んであげて下さいね。