蝶の種類は多くまたその分特徴も本当に様々です。
卵にも様々な特徴が表れていますので、慣れると卵を見ただけでどの種類の蝶の卵か分かるようになってきます。
そこで今回はカラスアゲハの卵の色や大きさ、特徴についてご紹介したいと思います。
カラスアゲハの卵はどんな特徴があるの?
蝶の卵は白色、黄色、オレンジ色、茶色、緑など色々な色があります。
形についても丸くて下が平たいおまんじゅうのような形であったり、丸形、縦に細長い形であったりと様々です。
中には卵の中心に凹んでいるものもあります。
カラスアゲハの卵の色は、産みたては白みを帯びた黄色っぽい色をしていますが、日にちが経つと徐々に黒色に変化していきます。
これは卵自体の色が変わるということではなく、中のカラスアゲハが成長してくるため色が変わっていきます。
色の変化が見られるようになると孵化に近づいてきている証拠です。
形については綺麗な丸形をしています。
見た目はとても柔らかそうな印象を持つ蝶の卵ですが、実はニワトリの卵のように硬い殻でおおわれています。
この殻は水分の蒸発を防ぐという役割のためですが、一方で酸素を通して呼吸もできるという優れモノです。
呼吸するために撥水性のある空気が通る小さな穴が表面に沢山あいています。
10,000個以上もの穴があいていると言われています。
大きさはおおよそ1ミリ程の大きさですので、そのサイズからいかに繊細な作りとなっているかがお分かりいただけるかと思います。
また、1ミリという大きさのため、じっくり探さないとなかなか見つけだすことができないかもしれません。
まとめ
カラスアゲハの卵が産みつけられる時期は春から秋にかけての3月から10月頃となります。
カラスアゲハは産卵時に、好みの食草なのかをきちんと吟味してから産みつけますので、時期が来ましたらカラスアゲハが好む葉をよく観察してみてください。
葉の表面、もしくは裏に産みつけられていることが多いですが、中には枝に産みつけられていることもあるようです。
カラスアゲハの卵は本当に綺麗なまん丸な形をしています。
しかし1ミリ程度の小さなものなので見逃さないよう探してみてください。
時期によっては産みつけている瞬間も見ることができるかもしれません。