チャバネセセリのような茶色いセセリチョウには近似する種類がいくつかあり、一見しただけでは判別が難しいようです。
イチモンジセセリ・オオチャバネセセリ・ミヤマチャバネセセリなどがあげられますが、どれも同じような姿で茶褐色の翅をしているのですが、見分けやすい違いはあるのでしょうか。
チャバネセセリとオオチャバネセセリとミヤマチャバネセセリの見分け方は!?
これらのチョウを見分けるには、後翅の白斑(はくはん)といわれる白い模様の配置が決め手になります。
この白斑の並びがまっすぐ直線的なのが、名前のとおりイチモンジセセリです。
そしてこの並びを基準にして比較してみたときに、ジグザグ状に不ぞろいなのがオオチャバネセセリ、その不ぞろいな並びの中央に大きく目立つ白斑があるのがミヤマチャバネセセリという見分け方になります。
またチャバネセセリの4つの白斑は小さく目立たず、丸みのある弧状に配置されています。
このことに着目すると、案外楽に見分けがつきそうですね。
また、越冬するときの状態にもそれぞれ違いがあるようです。
チャバネセセリとオオチャバネセセリは幼虫の状態で冬を越えますが、ミヤマチャバネセセリは蛹で越冬します。
そのため、ほかの近似種よりも春の一足早い時期に姿を見せるというところで判断することもできそうですね。
まとめ
チョウの種類は見分けの難しい近似種が多いのですね。
微妙な翅の模様などで判断することになるのでしょうが、このチャバネセセリの近似種については、後翅の白い紋のような模様の配列の仕方でほぼ見分けがつくようです。
真っ直ぐならぶのがイチモンジセセリ、大きさも配列も不ぞろいなのがオオチャバネセセリ、模様の真ん中に大きな白い紋があるのがミヤマチャバネセセリ、そして小さくて目立たたない白紋が弧を描いて配置されているのがチャバネセセリです。
ほかにも越冬する状態が幼虫であるチャバネセセリとオオチャバネセセリ、蛹なのがミヤマチャバネセセリということでした。
このことを知った上でこれらのチョウを見ると、より興味深く観察できそうですね。