羽化してチョウになったキアゲハはどのくらい生きていられるのでしょうか。
春から秋にかけての活動期に、孵化から成虫になるまでの流れを数回繰り返すといわれますので、それほど長い間生きることはないのではないかと想像できますよね。
孵化から蛹になるまでが2週間程度ですが、その後羽化した成虫の寿命についての平均的なデータや、長生きさせるコツなどについてご紹介します。
キアゲハの成虫の寿命はどのくらい?
寿命については、成虫が生きている環境によってかなりの差があるということです。
屋外で自由に飛び回るのは自然な形でいいですが、一方で様々な危険やリスクもあります。
気象状況や天敵などの影響によって生きられる期間が左右されるところがありますが、春から夏の時期に屋外で交接や産卵などを行いながら生きた場合の一般的な寿命は、2~3週間程度といわれます。
幼虫期間が同じくらいありますので、蛹が越冬しない限り約40~50日間の一生ということになりますね。
その間に5回の脱皮を繰り返し、毛虫から華やかなチョウに成長するさまは、やはり見ごたえのあるものでしょう。
キアゲハをなるべく長生きさせるには、室内で静かに飼育する方法が一番わかりやすいかもしれません。
その場合、体力の消耗を防ぐためにむやみに飛びまわらせないために、若干低めの安定した温度を保ち、なおかつ暗い場所に飼育容器を設置するなどの方法が有効といわれます。
ただし、これが本来のキアゲハの姿かどうかといえば、複雑な思いになる方も多いのではないでしょうか。
単に寿命を延ばすことだけがキアゲハにとって意味のあることではないですよね。
まとめ
キアゲハがチョウとして生きていられるのはわずか2~3週間です。
その間にヒラヒラと優雅な飛び姿で私たちの目を楽しませてくれるのですね。
もっと長生きしてほしい気持ちはありますが、毛虫やイモムシからの劇的な変身の様子や、様々な危険により命を落としたり羽化に失敗した個体の存在も含めて、自然の中で生きていくキアゲハの一生を愛してあげたいものです。